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至高の『美しい彼』シーズン1 【S2とエターナルを観て満たされても、S1に還らずにはいられない美彼沼の不思議とその理由】

『美しい彼』S2(※1)とエターナル(※2)を観て満たされても、必ずと言っても過言ではないくらい、S1(※3)に還らずにはいられないのは何故だろう?恐ろしいほどに何度も行き来してしまう。そのループが終わらない美彼沼の不思議とその理由を考えてみた。


いつかのインタビューで萩原利久(平良一成役)くんが言っていたように、ひらきよの絆はS1-6(※4)の化学室で心をぶつけ合って分かりあうシーンが最もキーになっていること、
そこに至るまでのひらきよの絆を作ったのは
紛れもなく、2人だけの秘密の時間だったからだと改めて感じる。


S1で描かれるふたりだけの秘密の時間がひらきよにとってどれだけ大切なものだったのか。
教室では清居はパシリの時以外、クラスメイトがいる時はほとんど平良に話しかけなかった。映像で見せられていない間もきっとそうだった。
それでも清居は夏休みに集まる場所を平良邸に決めたり、平良邸に来た時も仲間と時間差で1人最後に家に入る。そして買い出しに出た平良を追いかける清居。
平良とふたりだけの時間をつくるためのキッカケはいつも清居だった。

2人の関係を周りにだしたくないのは、
きっと澱んだ空気の世界に巻き込まれさせたくないほど特別で聖域だったから。
平良との時間に誰も入れさせたくなかった清居。
その点に思いを馳せると、
清居が平良の持っている優しくあたたかい人柄や空気感はもちろん、平良という存在そのものにどれだけ癒されていたかが切々と伝わってくる。

平良が自ら1人でいることを選ぶ強さを、清居は早い段階からずっと気にしていたことも。それとともに加速度を上げて膨らみ始めていた平良への独占欲も垣間見えてくる。
1人になることが怖くて群れる事で仮初の自分の居場所を作っている清居からは、平良の選ぶ強さが潔く気高く見えたのかもしれない。
群れていても結局その寂しさを埋められてない自分とは違う孤独に対する平良の感覚…。

お互いに会話がなくても一緒にいられる。
それは関係性において最も居心地よく、心を許しているからできることだ。
努力でつくりだせるものでもなく
探して見つかるものでもない。
アイコンタクトだけで心を通わすことが
できていたあの頃の2人にとって、
最も尊い時間であり、清居においては
『人生で1番満たされた時間』(シナリオブックP.184)ですらある。

その描写はS1の中で決して多くはなかったが、笑い合う神社のシーンや、寛いだ平良邸でのシーンだけで、清居にとっても平良にとってもふたりでいる時間が宝物だったんだなと伝わってくる。

関係性に名前などなくても、
お互いが心の拠り所であるなら、
それは唯一無二の居場所だ。
関係性につく名前は他人から見る前提の型でしかない。
誰にも知られなくていい。
お互いが一緒にいるだけで幸せ。
それこそ世間の概念や枠に、
何にも囚われない至高の関係性だと思う。


S2で少しずつ成長してラブ度があがってきて、
エターナルで永遠を誓えるくらいに強くなった尊いふたり。
エターナルラストは感涙して心浄化されるくらい完璧と呼べるほどの着地点であるのに、
視聴者がまたS1世界に戻りたくて仕方なくなるのは、名前のない関係の時間に育まれたふたりの
心の安らぎの積み重ねが、ひらきよの土台で源流だからだと判る。
S1でふたりは何度もすれ違いぶつかりながらも、
想いは平良が「好き」と言えるまで満ちて、清居に幸せの笑顔を咲かせる。

尊くて愛おしいその唯一を
何度も何度も感じたい。
私たちはどうしてもまた、
その美しい源泉を見つめることをやめられないのだ。




2023年にXに書き溜めてあった下書きからの文章になります。
長すぎるので、Xでの投稿だと見辛くなると思い、
こちらで投稿させていただきました。

語彙のバリエーションの引き出しがなく、頭が燃えているだけで書いているので拙い文も多いかと思います。美彼愛だけで文字を綴っております。
読んでくださった方、本当にありがとうございます。

本日はひらきよ出会いの日です!!❤️
ひらきよ出逢ってくれてありがとう🌸
ふたりが幸せで、私も幸せです🌼
平良も清居も大好き💞
エターナルッ🥂

※1)S2→『美しい彼シーズン2』の略
※2)エターナル→『劇場版 美しい彼〜eternal〜』の略
※3)S1→『美しい彼シーズン1』の略
※4)S1-6→『美しい彼シーズン1』の6話=最終話

🌸トップのヘッダー画像は、エターナル入場者特典第一弾のポストカードです。円盤の映像を撮影したものではありません🤲🏻

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