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ニッチ戦略とは

こんにちは、イシコです

6月26日からスタートした電通のコピーライター阿部広太郎さんの講座
企画メシ2021に参加しています。


実は前からnoteを書こうと思っていたので、
企画メシ以外にも今やってるお笑いの活動や趣味のラジオについても書いていきます。

企画メシ第5回「本の企画」

講師はライツ社代表/編集者大塚啓志郎さんでした。

ライツ社とは
2016年創業。海とタコと本のまち「兵庫県明石市」の出版社です。


ニッチ戦略


大塚さんの話を聞いていると非常にニッチな所を攻めて勝負してるなぁという印象を受けた。

大塚さんは就職活動が上手くいかなくて悩んでいた時に先輩から『1歳から100歳の夢』という本を教えてもらい感動したのをきっかけにその本の出版社である「いろは出版」を受けて合格。出版社としてのキャリアがスタートした。

自分が感動した『1歳から100歳の夢』のような夢の本を作りたい!と言う想いでいろは出版に入ったため夢の本を出したが全然売れなかった。そこで、大学生の時に海外で旅をしていたのを思い出し「僕が旅に出る理由』と言う世界を旅した100人の大学生の話を掲載した本を出すと大ヒット。また、当時ウユニ塩湖がすごく流行っていたのに目をつけ初のウユニ塩湖の本を出し大ヒット。
いろは出版を辞めて2016年にライツ社を設立した。

ライツ社では初めはベストセラー作家の既視感のある本ばかりを作っていたが全然売れないので、
書店のニッチな分野の本棚で1番売れる本を作ることにした。

それから、「毎日読みたい365日の広告コピー』『全196ヵ国おうちで作れる世界のレシピ』『ひと口で人間をダメにするウマさ! リュウジ式悪魔のレシピ』『売上を、減らそう』『マイノリティデザイン』など次々に既視感のない本を作り続けヒットを連発している。

大塚さんの戦い方は非常にニッチだ。
ライツ社を始めてからニッチな本を作り出したように思いがちだが、いろは出版にいる時に作った旅関連の本も実は非常にニッチな本だ。

しかし、ただニッチな本を作れば売れる訳ではない。例えば、自分が空が好きだとして、空の本を出したところで好きな人にしか刺さらないから売れない。ニッチと言うことはそもそも需要がないから誰も手をつけていないのかもしれない。
つまり、ニッチ戦略とはニッチかつ潜在的なニーズがある所を見つけて戦うことだ。

『ひと口で人間をダメにするウマさ! リュウジ式悪魔のレシピ』が売れたのは当時ローソンで悪魔のおにぎりが大ヒットしているのに大塚さんが目をつけて、悪魔のおにぎりが売れるなら悪魔のレシピも売れるはずだと考えたからだ。他の本も常にアンテナを張ることで世の中で今流行ってるモノ、これから流行るモノを見極めて本にしてるから売れている。
(本に合う企画かどうかも大事)

自己啓発本などで「人と違うことをやれ!」「自分の好きなことをやれ!」と言う言葉をよく目にするが、ただ人と違うことをすれば良いわけではない。そこだけは履き違えないようにしなければならない。

関西学生お笑いフェス

先月、「関西学生お笑いフェス」と言う関西の8大学のお笑いサークルが集めたライブを後輩と主催した。



『アメトーーク!』(テレビ朝日)で「学生お笑いサークル芸人」が放送されるなど、最近「学生お笑い」に注目が集まっている。2020年『M-1グランプリ』優勝のマヂカルラブリー・村上さんやラランドをはじめ、ライブシーンで活躍する芸人にも「実は学生お笑い出身」という人が多い。
しかし、大小たくさんのお笑いサークルがあり大学間の交流も多い関東に比べ、関西はまだまだ小規模。サークル数も少なく、「盛り上がっている」と言い難い。
さらにコロナ禍によりサークル活動自体が制限され、学内ライブすら実施できない大学が多い。

このような関西の8大学を集めた交流ライブをするのは初めての試みだった。

しかし、お客さんは満員で演者は大変喜んでくれていた。これも誰もやっていないから8大学を集めたライブをしようと考えたのではない。誰もやっていないけど、関東のような盛り上がりを期待してる演者やお客さんがいることを4年間サークル活動をしてる中で気づいていたから開催して成功を収めることができた。

「人と違うことをする」「好きなことをやる」のは素晴らしいことだ。

しかし、
ちゃんと誰かに届けたいなら、そこに勝算があるのかを考えないといけない。



#企画メシ

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