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ハプログループeとは➀

 前回は、ハプログループdについて書きましたが、今から同じyap遺伝子のハプログループeについて書いていきます。yap遺伝子とはハプログループdとハプログループeです。元々は同じハプログループdeです。ハプログループdeは6・5万年前のケニアのトゥルカナ湖の東北附近で誕生し、6万年前にdとeに分岐したのです。

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写真 wiki「ハプログループe」から引用。

上の地図を見ると北アフリカやアフリカの角に比率が高くなっており、南欧やサハラ以南のアフリカでも中頻度で検出されるようだ。前回の記事には、ハプログループdの子系統や下位系統について書いていなかったが、書いていきたいと思っている。簡単に子系統を説明するとハプログループdの内、日本人から検出されるのがd1a2aで、チベット人に検出されるのがd1a1aというような感じなのです。                     ハプログループeが多数検出される民族を見ていきます。まずはe1b1a系統です。この系統は、ニジェール・コンゴ語族と関連しており、ニジェール・コンゴ系民族の68%からから検出されています。

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画像 wiki「ニジェールコンゴ語族」から引用

上の地図を見るとニジェール・コンゴと書いてあります。さらに、明るい黄色にa、濃い黄色にbの二つに分かれておりbの後ろにバントゥーと書かれています。バントゥー系民族は、アフリカ中部、南部、東南部の民族の多数を占めています。

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画像 wiki「スワジ人」より引用

上の写真は南アフリカ、エスワティニ、モザンビークに暮らしているバントゥー系民族のスワジ人です。これを見るとyap遺伝子は東アジアでは少数派だがアフリカでは多数派ということがわかると思います。また続きがありますのでよかったらご覧になってください。

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