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「国の借金1000兆円」の嘘

大西つねきさんの『私が総理大臣ならこうする』を久しぶりに読み返していて「ああ、この本に書いてあること、やっぱり多くの人に知ってほしい」と思って、一部紹介していく。

とりあえず今日は「国の借金1000兆円」問題について。

これは日本政府が国債を発行して、残っている残債の金額を指して「国の借金1000兆円」とかっていうわけです。さらには「国民一人当たり800万円の借金」みたいな表現まで使ってくる。

これはおかしいんです。

普通、借金っていうのは「よそから借りてきたお金」のことを言いますよね。消費者金融で借りた100万円とか。

でも例えば、石川家のなかで夫が妻に30万円お金を借りたとします。その時に「石川家の借金が30万円になった」って言いますか?言わないんですよね。

だって、石川家が外から借りてきたわけじゃないから。

それと全く同じで、日本国の借金は増えてないです。日本国の中で、政府と機関投資家でやりとりしてるだけだから。二人とも「日本国ファミリー」の一員で、外から借りてない。(厳密にいうと、日本の国債の10%程度は、日本国ファミリー以外からも買われていますが)

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で、実は。

借金があるどころか、貯金があるよ、っていうのが日本の現状で。

スライド2

平成28年末のデータですが、日本の対外純資産は約349兆円で、断トツで世界一です。

二位の中国が210兆円
三位のドイツが209兆円
四位の香港が137兆円
ですから、断トツと言っていいと思います。


「国の借金じゃなくて、政府の借金ね」

「国の借金どころか、国の貯金世界一あるよ」

こんなところからも認識が変わっていくといいな、と思ったりします。

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