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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(ACLラウンド16・蔚山現代戦)


9月14日は、蔚山文殊サッカー競技場でAFCチャンピオンズリーグラウンド16・蔚山現代戦です。

 ACLラウンド16は、アウェイの地での一発勝負となりました。
相手は蔚山現代。前年度のACLチャンピオンにして、現在Kリーグの首位チームです。

現在の監督は「あの」ホン・ミョンボです。アジア最高のリベロと言われ、Jリーグでも長く活躍。2002年ワールドカップでベスト4進出の主力を担うなど、韓国のレジェンドとも言える存在です。監督としては、2012年ロンドン五輪(銅メダル獲得)で指揮を執っていたので、チョン・ソンリョンとも一緒にやってますね。

 対する川崎フロンターレも、Jリーグの王者にして、現在Jリーグ首位を走るチームです。そんな両チームが激突するのですから、大会屈指の好カードとして注目されていることでしょう。

 ACLの場合、試合前日の公式会見があるのですが、今回はオンラインで行いました。自分も出席しましたが、日本にいながら、オンラインで参加できるのだからありがたいものです。

 川崎フロンターレは鬼木達監督と登里享平が出席しました。
時間的にそれほど長い会見ではありませんでしたが、2人が述べた言葉の中で共通していたのは「勝って日本に帰る」ということです。

「自分たちのチームは優勝というものを目指して来ています。昨年のACL王者ということで、すごく難しいゲームになると思いますが、乗り越えないといけない相手だと思っています。しっかりと勝って帰りたいと思います」(鬼木監督)

「蔚山は素晴らしいチームだと思ってます。ただ、自分たちも勝つための準備はしてきたし、自信もあります。強気で圧倒して勝ちたい。あとは、怪我してこれない選手も含めて、チーム全員で勝って帰りたいと思います」(登里享平)

 Amazonプライムに、2017-18シーズンのマンチェスター・シティを追ったドキュメンタリー『オール・オア・ナッシング』という作品があります。

現在、世界最高の監督の1人と言われているペップ・グアルディオラの戦術やロッカールームでの立ち振舞い、そして選手に向けたアジテーション(煽動)が垣間見れるという意味でも、非常に話題になった作品です。

その中で、ある大事な試合前、ペップは選手たちにこう強調します。

「恐怖心を隠して攻めること。必ず勝つと言う気持ちだ!!」

 相手は難敵ですが、必ず勝つという気持ち。それを山文殊サッカー競技場のピッチで表現し、そして結果につなげてもらいたいと思っています。

 それにしても、蔚山現代とはACLで対戦することがやたら多いですね。
なんだかACLに出るたびに対戦している印象です。実際、ここ最近でも、2014年、2018年、2019年と対戦しているわけですが。

自分も昔、蔚山に行ったことがあってあそこのスタジアムでも取材をしました。日韓ワールドカップ用に建設されたので、スタジアムはでかくて、立派でした。

 滞在したのは釜山だったかな。魚介類が美味しいので市場でいろいろ探索して、その場でお刺身にしたものを食べられる食事場で色々食べた覚えがありますね。

 たまには海外のアウェイも行きたいですな・・・と思いつつ、ゲームプレビューを書きました。前日公式会見とは別に、番記者向けに行われたオンライン取材をベースに、試合の見所を語っていきます。ぜひ読んでみてください。

では、スタート!

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