決勝弾は突然に。エドゥアルドと谷口彰悟のCBコンビによる一撃で、クラブ史上初となる天皇杯決勝に執念でたどり着く。(天皇杯準決勝・大宮アルディージャ戦:1-0)
日産スタジアムでの天皇杯準決勝・大宮アルディージャ戦は1-0で勝利。
負けてもおかしくないほど苦しんだ試合でしたが、85分に谷口彰悟が決めた1点を守り切り、天皇杯決勝に駒を進めました。
カップ戦でのファイナルという舞台は、2009年のナビスコカップ(現・ルヴァンカップ)以来となります。そういえば、あのときも決勝戦進出を決めた準決勝の舞台は、日産スタジアムでしたので、なんだか不思議な縁も感じますね。
そういえば、この大宮戦前日取材でのこと。
取材の終わり際、田坂祐介に「決勝までいきたいですね」と、なんの気なしに水を向けると、彼から「行くだけじゃないですよ。(優勝を)獲らないとダメですから」と言われました。彼は2009年のナビスコ準決勝も決勝も経験している選手です。さすが、わかってますね。
大宮戦後の中村憲剛は「執念があったと思うし、今年に関しての悔しさは、こっちが上だった」と話しています。まさに執念でたどり着いたファイナルです。
では、クラブ史上初となる天皇杯決勝に進む一戦となった大宮戦を振り返っていきたいと思います。
今回のラインナップはこちらです。
1.「難しかったですね。ボールがうまく走らなくて、やりにくさはあったと思います」(小林悠)。大宮に遮断された中盤の配給ルートと、機能不全に陥った前線の原因は?
2.「マテウスの速さには驚いたが、大きな混乱はなかった」(谷口彰悟)、「手こずりましたね、正直。泉澤くんのキレがあって・・・・最後のところは帳尻合わせて守るというところだった」(田坂祐介)。大宮の両サイドに徹底的に狙われたウィングバックの裏と、早めのシステム変更。
3.劣勢の流れを変え始めた交代策と、目まぐるしいシステム変更を支えた田坂祐介のユーティリティ性。その影で、悔しさを口にしていた選手とは?
4.決勝弾は突然に。「ムルジャ選手はFWで、ヘディングでクリアするという特徴はないので、体をぶつけることでうまく体を入れることができた」。ポジション争いを制してお膳立てしたエドゥアルド。そして「本当にボールが来た」ときを見逃さなかった谷口彰悟の一撃。
以上4つのポイントで約6000文字です。劇的決勝弾の場面は、谷口彰悟のシュートではなく、そこに繋がるまでの一連の攻撃と、アシストしたエドゥアルドのボールの落下地点でのポジション争いに注目して掘り下げてみました。ぜひ読んでみてください。
あのプレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(天皇杯準決勝:大宮アルディージャ戦)
では、スタート!
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