笑ってはいけないシリーズから学ぶこと。
このnoteは、2021年1月19日に配信されたいしかわごう公式メルマガ「Going!」の内容を編集したものです。
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今日はサッカーとは関係ない話を。
最近は、年末年始に撮り溜めておいたテレビ特番なんぞをやっと消化できる生活をしております。
ダウンタウンの「笑ってはいけないシリーズ」も少し前にやっと見終わりました・・・おそっ!!
大晦日の風物詩として定着したこの番組ですが、当初は大晦日の特番企画ではなくて、企画の七変化シリーズから始まっていて、枠組みも徐々に作られていったものです。
例えば、有名な笑ったらお尻を叩かれる罰。最初の2003年は棒ではなく吹き矢が刺さるという罰でした。
吹き矢はあんまり痛くない上にヴィジュアル的にも面白かったものの、世間からの反響が悪くて・笑、2004年からお尻を叩かれるという現在のシステムになっていったそうです。
それを経て、2005年にはゴールデンの特番で放送。そして2006年からついに大晦日の特番になった・・という歴史があるわけです。
そして、それまで大晦日の番組といえば、生放送で年を越すというのが常識だった訳です。
生放送ではなく、録画番組で年を越すというのもなんとも味気ないじゃないですか。
でも「大晦日にカウントダウンをしなくてはいけない、という決まりは別にないから、気がついたら年が明けていたでいいじゃないですか」と菅プロデューサーが言って決行したのだとか。今ではこの番組の視聴者も、気にしなくなりましたから。
こういう常識を疑う姿勢に企画の突破口があったりするんでしょうね。
そしこの笑ってはいけないシリーズの根底にあるのが「お笑い番組で、笑うことを我慢する」という発想です・・・やっぱりここですよ。
だって「笑ってください」っていう下から目線じゃなくて、「面白いけど、笑わないでくださいよ」と視聴者に対して上から目線で、そのハードルをグングングーーーンって、あげまくるわけじゃないですか。
それをひょいと越えていくわけですから、プロの業がないとできない仕事だと思っています。
この特番の収録中、菅さんらスタッフは、「人間ってどんなことで笑うんだろう?」という哲学的な問題まで考えさせられてしまうのだとか。
ただ今年はコロナ禍での撮影だったので、人数をかけた大掛かりなことができず、キャスティングも含めて、ちょっとスケールダウンせざるを得なかったところがあったのかなーと思うような内容でした。渡部建の出演部分も全部カットされていましたしね。
とはいえ、見る側だって、そこから学ぼうと思えば、お笑い番組からもたくさんのことが学べます。もちろん、そんなことは考えずにゲラゲラ笑いながら見ても十分なんですけど、時にはそういう分析的な視点を持って好きな番組を見てみるのも良いのではないでしょうか。
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