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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第28節・湘南ベルマーレ戦)

10月6日は、Shonan BMWスタジアム平塚で湘南ベルマーレ戦です。

湘南との「神奈川ダービー」ですが、今回に関しては、対戦相手の事情にも触れなくてはいけません。

 試合二日前の10月4日、湘南ベルマーレのチョウ・キジュ監督にパワハラ(パワーハラスメント)行為があったとして、Jリーグは具体的事例を含んだ調査報告書を公表。公式戦5試合の出場停止とけん責の処分を科しました。

 チョウ監督は川崎フロンターレ戦から復帰して指揮を執ることは可能ですが、クラブ側の会見によれば、チョウ監督の処遇は保留となっています。試合直前のタイミングでもありましたから、このフロンターレ戦に関して言えば、これまでに引き続き、高橋健二コーチが指揮を執るのではないかと思われます。

こうした相手側の事情はありますが、フロンターレとすれば、目の前の試合で勝ち点3を取ることに集中するだけです。

では、試合の見どころを語っていきたいと思います。ラインナップはこちらです。

1.継続か、変化か。前節の力負けを受けて、指揮官がピッチに送り出す顔ぶれは?気になる予想スタメン。

2.「裏に流して1点取れればいいし、間で顔を出して、つなぐために裏を見せてもいい。相手をしっかり見てどれだけボールを回せるか。プレスをかけてくる相手にどれだけやれるか」(中村憲剛)。いつも以上に求められる、後ろからの組み立てと縦の揺さぶり。そして効果的に活用したい「ラインを飛ばすパス」とは?

3.「ゴール前で点を取る仕事は、自信があるので。そこはしっかりと自分が仕事ができれば、チームもよくなると思います」(阿部浩之)、「ちょっと立ち位置を変えてみようかなと思ってます」(守田英正)。生まれ始めた「右で作って左で仕留める形」。注目すべき、右サイドの縦関係の役割と動きとは?

4.「どれだけ(攻撃に)人をかけるのか、そして(守備に)人を残すのか。そこのリスク管理は、後ろがリーダーシップをもってやらないといけないと思います」(谷口彰悟)、「もう一回、自分たちを見つめ直そうという意味で、ちゃんと言いました」(新井章太)。麻生に響いた味方に対する新井章太の檄。カウンターからの失点を繰り返さないために、彼が伝えたかったこと。

以上、4つのポイントで全部で約8000文字です。試合の見どころを、あれこれと語って掘り下げております。試合のイメージを膨らませてもらえればと思います。

なお、前節のレビューはこちらです。10月3日にポイント6も追記しているので、読んでみてください。→「謙虚に、泥臭くやっていきたいと思います」。試合後の家長昭博が語った、力負けをした現実があるからこそ冷静に向き合うべきこと。(リーグ第27節・ヴィッセル神戸戦:1-2)

では、スタート!

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