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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(天皇杯3回戦・水戸ホーリーホック戦)

 7月11日はケーズデンキスタジアム水戸で天皇杯3回戦・水戸ホーリーホック戦です。

 ワールドカップによる中断期間があり、チームとしては6月6日の天皇杯2回戦・ソニー仙台戦から、約一ヶ月ほどのブランクがありました。

 この中断期間中、チームの変化としては大久保嘉人がジュビロ磐田に、エドゥアルド・ネットが名古屋グランパスへの移籍。そしてチームは、毎年恒例の函館キャンプを実施しています。

 中断期間で取り組んできた成果を表現する一戦でもありますが、サッカーは相手がいるスポーツです。相手が下のカテゴリーであるJ2のクラブとはいえ、自分たちのことばかりに集中しすぎてもいけません。この試合に向けて注意しなくてはいけないのは、まさにこの点だと思います。

 中断期間があったJ1とは違い、J2のチームはリーグ戦を戦って来ています。具体的に言えば、「試合勘」の有無は否めないはずで、そこは意識して臨む必要があります。ディフェンスリーダー・谷口彰悟は、天皇杯2回戦の反省も踏まえてゲームの入り方を最重要した上で、こう口にしました。

「前回天皇杯のようなことはやっていけない。そういう反省点を生かしながら、ゲームを進めていきたいと思っている。相手はずっとリーグ戦をやっている。ましてやモチベーションも高く、食ってやろうとくる。受けすぎないことですね。自分たちも久しぶりの試合。どういうゲームをしたいのか。どういう風に勝ちたいのか。そこに集中して試合に入りたい」

 どういう風に勝ちたいのか。中断明けのファーストゲームは、チームとしてのその姿勢も見せる必要があります。

 では、いつものように試合の見どころを語っていきます。ラインナップはこちらです。

1.ちょっと意外な人選に込めた指揮官からのメッセージ。気になる予想スタメンは?

2.「どれだけボールを動かして、相手を走らせるか。相手の若さを出させたくないと思っている」(中村憲剛)。受けるのではなく、仕掛ける。一番のポイントは、ゲームの入り方にあり。

3.「自分も結果を出していかないと生き残っていけないと思っている」(齋藤学)、「練習では良い形で突破できているので、それを実戦で出したいという思いはあります」(車屋紳太郎)。改善が期待される左サイド攻撃。シーズン後半戦に向けた、新たな風を起こせるか。

4.函館キャンプで細部を詰めた、ボールの取りどころと距離感とタイミング。チームとしての守備組織と、後ろからのコーチングに注目されたし。

以上、4つのポイントで、全部で約6000文字です。プレビューではありますが、中断期間があったので、この期間の振り返りも含めてまとめております。

なお、2回戦ソニー仙台戦のレビューはこちらです。➡️20年越しに果たしたリベンジ。後半の左サイドを制圧した「戦術・タツヤ」と「援軍・ノボリ」。そして最後は「家長ゾーン」。 (天皇杯2回戦・ソニー仙台戦:3-2)

よろしくどうぞ。

では、スタート!

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