決めるのは今の僕。 (リーグ第8節・ガンバ大阪戦:1-0)
パナソニックスタジアム吹田でのガンバ大阪戦は1-0で勝利。
1週間の準備期間があっての首位決戦ということで、お互いの狙いがピッチに色濃く出ていましたね。
ガンバ大阪の宮本恒靖監督はしっかりとしたフロンターレ対策を準備していましたが、鬼木監督も対策を想定した準備をしていましたね。前半はスコアこそ動きませんでしたが、お互いの研究を繰り出すような攻防戦は、実に見ごたえありました。
後半、「なんであんな軌道でゴールに吸い込まれていくんですか?」と聞きたくなるような大島僚太の一撃でスコアが動き、そこからも両監督の交代策によって、攻守両面でたくさんの駆け引きがありました。スコアこそ1-0でしたが、首位攻防戦にふさわしい緊張感の漂うゲームでした。非常に面白かったです。
そんな試合のレビューになります。ラインナップはこちらです。
◾️左サイドの攻防戦から読み解く、宮本恒靖監督が用意してきた対抗策とは?
◾️変形的〔4-4-2〕システムを崩すために、鬼木監督が用意していた研究手。そして、それが崩しの一手にはならなかった理由。
◾️「システム的に空くスペースというのがあって、相手が良い位置に立つことで、僕らがプレッシャーをかけにくかった」(大島僚太)、「こういう時間もあるよ、と割り切って我慢する時間かなと慌てずにやれていた」(谷口彰悟)。前半に強いられた「我慢の選択」で、守備陣が見せ続けたもの。
◾️「チームみんなで奪えたゴールなのかなと思います」(大島僚太)。何かが変わり始めている大島僚太が示した、あの右足の一閃の意味。
◾️「今までと違うのは、首位に立ちながら相手が向かってきて、引きずり降ろそうとしてくる中で戦えること」(鬼木監督)。完封を呼び込んだ、指揮官の的確な応手。そして、首位をひた走るからこそ、チームに植え付けたいメンタリティーとは?
■(※追記:8月3日)「使うべきところは使って、使わないところは使わない。そこの判断を改善していくことで、もっとゴールやアシストをつけていきたい」。研ぎ続けているその武器を、いつ、どこで、どうやって生かすのか。ルーキー・三笘薫が分析し続けている、自分の生きる道。
以上、6つのポイントで全部で約13000文字です(※8月3日に追記しました)。今回はどちらかというと、ピッチ上での両チームの狙いを読み解く方にフォーカスしたレビューです。あと鬼木監督の言葉から垣間見れた、今後の野望にも触れてみました。
なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第8節・ガンバ大阪戦)
では、スタート!
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