第10号:「君は少し泣いた?あのとき見えなかった」
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第10号:「君は少し泣いた?あのとき見えなかった」

タイトルは、MY LITTLE LOVERの名曲「Hello,Again~昔からある場所~」の歌詞から。
 
 うへー、懐かしい曲ですね。
平成生まれに説明しておくと、MY LITTLE LOVERは、小室哲哉と並ぶ90年代のヒットメーカーである音楽プロデューサー・小林武史によるユニットです。どこか幻想的な雰囲気を漂わせるこの曲は、マイラバの代表曲でもあります(セールスは約180万枚!)。僕は当時高校生で、この曲をめっちゃ聴いておりました。

 なおフロンターレのピッチレポーターをしている高木聖佳さんは、マイラバのボーカルのAkkoさんに少しだけ似ている気がすると昔から思ってます(どうでも良いですね、はい)。


 今シーズン(※配信時2015年)を振り返る上で、「そういえば、あのことを書いてなかったなぁー」という出来事があったので、今日は書いてみたいと思います。

 それはセカンドステージ第3節柏レイソル戦の試合後の光景です。

 試合は0-1で敗戦。フロンターレはセカンドステージ、初黒星になりました。タイムアップの笛が鳴り、選手たちが整列してゴール裏に挨拶に向かおうとしているときのことです。

 記者席で試合を見ていた同業者から「あれ?憲剛さん、泣いてないですか?」と声をかけられました。

 確かに、よく見ると一人だけユニフォームで顔の部分を覆っていました。
その場から歩けないのか、なかなかゴール裏まで進んでいこうとしません。結局、チームメートの井川祐輔選手に肩を抱かれながら、少しずつゴール裏まで歩いていきました。記者席からだと、さすがにその表情までは読み取れませんでした。

 まさに「君は少し泣いた?あのとき見えなかった」状態でした。

 試合後の中村憲剛選手が涙を見せることは、まずありません。唯一ともいえる例外が、2013年のリーグ最終節でしょう。親友である伊藤宏樹の等々力ラストマッチだったこともあり、勝利後のヒーローインタビューで、込み上げてくる感情を抑えきれずに思わず彼は泣いていました。


 それだけに、この試合後のあの振る舞いは気になります。

「もし泣いているのならば、あれは何の涙なのだろうか?」という疑問が頭を埋め尽くしました。

この試合に並々ならぬ思いがあったのか。

あるいは、それだけセカンドステージに賭けているのか。

それとも、他の何かがあったのか。

・・・いくら考えてもわかりません。なので試合後、本人に直接聞いてみることにしました。

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サッカーと将棋をコンテンツ化するフリーランスです。Number Webなどに寄稿。著書は「将棋でサッカーが面白くなる本」、「川崎フロンターレあるある1&2」など。「サッカー脳を育む」、「サッカー上達のためのマインドとメソッド」など中村憲剛の著書の構成も担当。