ダウンタウンさんって目標とか夢ってあるんですか。
※このnoteは、2020年10月23日に配信されたいしかわごう公式メルマガ「Going!」の内容を編集したものです。
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オッス、いしかわごうだ。
今日は、最近見たテレビの話。
先週、「ダウンタウンなう」の企画での人志松本の「酒のツマミになる話」でこんな話題がありました。
それは呑みの場も終盤に差し掛かったとき、その場にいた若槻千夏からの何気ない質問。
「行くところまで行ったダウンタウンさんって目標とか夢ってあるんですか?」
・・・何でしょう。
ものすごくど直球の質問なのですが、普通、そんなことを松本人志に聞けません。
呑みの席(という設定)での何気ない会話の流れだからこそ、聞ける感じの聞き方で、すごく自然でした。若槻、さすがだわー。
その場が「答えを知りたい!」と色めく中、松ちゃんは、「うーん」と深く考えてから口を開きます。
「あんまりなくてね。どうしようかなと思って」
お笑いの頂点を極めて、走り続けた男がぽろっとそんなことを漏らしたのです。
すると、千鳥の大悟がすかさず問いただします。
「でも、まだ戦うじゃないですか。この前もガキの使いの新喜劇のやつで自ら『俺が手本を見せてやる』と言って美空ひばりさんの格好で出てきて一発こける。
『どういうつもりつもりですか?』と。滑る可能性もあることをやっているのがすごい。やらんでもいいのに」
大御所と言われるお笑い芸人はキャリアを重ねていくにつれて、漫才やコントを発表することは少なくなりテレビタレントとして司会者としてのポジションにシフトしていくものです。島田紳助さんがまさにそうでしたね。
サッカーでいうと、選手から監督になるようなもので、必ずしも自らフィールドに立って戦うプレイヤーである必要はないわけです。
もちろん、ダウンタウンだって今は番組の司会業が中心になってます。
ただ千鳥が言ったように、いまだにちゃんとプレイヤーとしてもピッチに立って戦うことがある。
まだ現役を引退してないわけです。その姿勢が若手や中堅からすると脅威なわけです。
では、なぜまだ戦う姿勢があるのか。
その理由について松ちゃんは、自分なりの例えを使って説明します。
「どのジャンルでも一緒で、ホバリングが許される時代ではない。高く上がってちょうどいいぐらい。上がっている方が楽だぜっていう」
ホバリングとは、ヘリコプターでいうと「空中で停止した飛行状態にあること」です。
つまり、完全にスイッチを切って地面についてしまうよりも、ずっと飛び続けている方が楽だということです。
なるほどなー。
松ちゃんの中で、芸人としてまだ譲れない一線がそこにはしっかりあるんだなと感じましたね。
これをミュージシャンの見解から同意していたのが、ロックバンド「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音。
「ミスチルとか今でもギラギラしてる。桜井さんとか本当にギラギラしてて、
ああなりたいなって」
自分もライターとしてキャリアと年齢を重ねていくにつれ、現場で選手を取材して原稿にするというこの仕事をどこまで続けていくのか、悩むこともあります。
でもジャンルで頂点を取って、なお最前線にいる人たちでも、悩みながらも全力で走っている。
そんなことがわかって、何だか元気が出ました。
ではでは。
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