第12号:大久保嘉人選手のメディア対応に学ぶ、得する選手、損する選手。
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第12号:大久保嘉人選手のメディア対応に学ぶ、得する選手、損する選手。


 とある企画で、Jリーグで史上初となる3年連続得点王・大久保嘉人選手にロングインタビューをしました。

普段の練習後の囲み取材では聞けないような突っ込んだサッカー観を聞かせてもらったり、とても刺激的な話が聞けたわけですけど、今回はそんな大久保嘉人選手について、あらためて語ってみようと思います。

 彼が川崎フロンターレに移籍してから3年になります(※配信日2015年)。
番記者として日常的に取材させてもらっていて、一番凄いなと感心するのがメディア対応です。

 なんというか・・・・とってもやさしいんですよ。

「やさしいって何だよ」って思われるかもしれませんが、選手にとってメディアとの距離感というのは難しい問題だと思うんですよ。

知名度のある選手になればなるほどそれは難しいもので、それこそ日本代表クラスの選手になると、メディア対応にはとても気を使っています。

むしろ気を使わざるを得ない、といったほうが正しいかもしれません。

これは、第10号「君は少し泣いた?あのとき見えなかった」でも触れたのですが、ちょっとした発言が、自分の意図したこととは違う形で報道されてしまうことがあるためです。

実際、そういった体験からメディア不信、マスコミ嫌いになっていく選手もいます。

例えば現役時代の中田英寿選手は、一部の記者やメディアにしかコメントを話さないことで有名でした。

自分の言葉がどういう切り取られ方で伝えられるかわからないので、誰にでも話すのではなく、信頼している方にしか話さない、あるいは自分のメディア(ホームページ)などで自分の言葉で発言するというスタンスだったようです(中田さん本人に真意を聞いたわけではありませんが)。

逆のスタンスで徹底しているのが長谷部誠選手で、特定の記者と「仲良くなり過ぎない」ようにしている」と自著「心を整える」で明かしていました。

特定の記者と仲良くなりすぎると、話すべきことではないチームのことまで話してしまったり、プライベートの話と仕事の話までごっちゃになる可能性があるというのが理由で、だから記者に対して一線を引くようにしている、とのことです。


選手はピッチでしっかりと結果を出すのが一番の仕事ですし、メディア対応というのは、ある程度、個人の考えにも委ねられる部分でもあります。そのため、メディアとの付き合い方は選手それぞれなわけです。

・・・で、大久保嘉人選手なんですけど、彼はメディア対応で言えば、どのメディアもウェルカムなタイプです。ピッチ上の獰猛なイメージとは違ってとてもやさしいです。それは、初めて練習取材にきた、いわゆる一見さんの記者に対しても同じです。

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サッカーと将棋をコンテンツ化するフリーランスです。Number Webなどに寄稿。著書は「将棋でサッカーが面白くなる本」、「川崎フロンターレあるある1&2」など。「サッカー脳を育む」、「サッカー上達のためのマインドとメソッド」など中村憲剛の著書の構成も担当。