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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ2nd第3節・アルビレックス新潟戦)

7月13日は等々力競技場でアルビレックス新潟戦です。

第2ステージは開幕戦で仙台に3-0、第2節も名古屋に3-0と連勝が続いています。チームは年間首位をキープと良い流れを維持しています。

 前節名古屋戦に関しては興味深いデータがありました。

optaによると前節名古屋戦での川崎フロンターレは790本のパス成功を記録。この数値は今季のJ1リーグで最多本数とのことでした。平たく言うと、今年のJ1で一番パスをつないだ試合が名古屋戦だったということです。

 さらに第2節でのボールタッチ数ランキングによれば、最多ボールタッチ数を記録したのは、川崎フロンターレの大島僚太で「159回」。2位はエドゥアルド・ネットで119回、3位は中村憲剛で115回。4位にようやく新潟のレオ・シルバで109回。そして5位には100回の井川祐輔。要するには、ボールタッチ数のリーグトップ5のうち4つを川崎フロンターレの選手で占めていたというわけです。

 このデータから言えることがあります。

それは、2nd第2節の大島僚太が、Jリーグでもっともパスをつないだチームにおいて、もっともボールが集まっていた選手だということです。

 そこで新潟戦前日の練習後、大島僚太にこのデータを引き合いに出しながら、「名古屋戦って、『サッカーしているな』って感覚はありましたか?」と尋ねてみました。

 だってJリーグで試合中に一番ボールに触っている回数が多いわけですから、サッカー選手として満たされる感覚もあると思ったからです。

 ただ大島僚太の返答は意外なものでした。

「いやぁ。そうでもないですね。相手が(ボールを奪いに)来なかったから、ずっとボールを持っていたので。そんなにサッカーしたなぁ、という感じはないですね」

 今年のJリーグのもっともパスをつないだ試合で、一番ボールを触った選手でありながら、それほど手応えはあったわけではない、というわけです。ただそれは、本人も語っていたように、ボールを保持し続けていたからこその肌感覚なのかもしれません。

 今節で対戦するアルビレックス新潟は、中盤のボール狩人・レオ・シウバを中心にボールハントに来ます。ここ最近に対戦していたチームに比べると、ずっとボールを持たせてはくれないはずで、彼らのプレッシングをどうかいくぐるか。中村憲剛不在の中盤の選手たちは、そこが試されることになります。

ただそこに関していえば、「こっちは中盤に3人いるので、普通にやればはがせると思います」と大島は事もなげに話していたので、自信はあるのだと思います。大島僚太とレオ・シルバのボールをめぐる駆け引き、楽しみです。

 ちなみにエドゥアルド・ネットとレオ・シルバは、ポタフォゴ時代のチームメートだったりします(小ネタ)。

では、本日のプレビューのラインナップです。

1.前回の新潟戦をプレイバック。「仕留めたかったですね。あの時間帯で1点入ったら、トントントンと行ったはず」(中村憲剛)。今季のチームの「しぶとさ」を示したスコアレスドロー。そして前回の対戦から学ぶべきことは?

2.気になるスタメン予想。中村憲剛離脱で、風間監督が左サイドに誰を送り込む?

3.「守備のときは、僕がリーダーシップをとってやりますよ」。車屋紳太郎が自信を口にする、左サイドの縦関係。見所はここだ!

4.新潟戦のカギを握る「つなぐ力」。「最後まで真ん中を見てくれるんです。サイドにハマった状態からサポートしにいかなくてもいいので、すごく選択肢を広げてくれてますね」。大島僚太が絶賛するセンターバックコンビのビルドアップ力とは?

5.「それをやり続けないと試合には出られなくなる」。強い危機感を持つ大塚翔平が口にした「それ」とは何か?

 以上の5つのポイントで、冒頭の文章も含めると全部で約6000文字です。「中村憲剛代役は誰なのか?」、「それに伴う攻撃のポイントは?」、「新潟が、ここ最近の相手とは違う理由は?」などなど、試合の見所をたっぷりと語っております。どうぞよろしくお願いします。

では、スタート!

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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ2nd第3節・アルビレックス新潟戦)

いしかわごう

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サッカーと将棋をコンテンツ化するフリーランスです。Number Webなどに寄稿。著書は「将棋でサッカーが面白くなる本」、「川崎フロンターレあるある1&2」など。「サッカー脳を育む」、「サッカー上達のためのマインドとメソッド」など中村憲剛の著書の構成も担当。