見出し画像

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ2nd第16節・鹿島アントラーズ戦)

 10月29日はカシマスタジアムで鹿島アントラーズ戦です。

 リーグ戦もいよいよ残り2試合となりました。
年間2位以上を確定している川崎フロンターレは、チャンピオンシップの準決勝か決勝からの出場が決まっています。

 ただしチームが目指しているのは、あくまで年間1位でのチャンピオンシップ出場です。そこは選手達もまるであきらめていません。

「年間1位を目指して、すごく良い雰囲気でやれている。このメンバーと監督でやれるのも残り少ない。1試合1試合を噛み締めて戦えるのを楽しみながら、勝っていきたい」(小林悠)

「年間1位は、1年間通してチームとして頑張ってきた証でもある。1位をとってCSに出たいですね」(森谷賢太郎)

 年間1位の浦和レッズとの勝ち点差はわずか「1」ですから、ひっくり返す可能性も十分にありますからね。

 なお現在、フロンターレの年間勝ち点は「69」に達しています。
これは今までのフロンターレの歴史での勝ち点を見ると、最多勝ち点です。これまでの最高は、初めて2位で終えた10年前(2006年)の「67」で、「あと一歩」という思いが強かった2009年シーズンでも勝ち点は「64」でした。2016年シーズンはフロンターレ史上、一番勝ち点を積み重ねたチームというわけです。

 参考までに言うと、2005年以降のJリーグでの年間勝ち点の最高記録は、柏レイソル、名古屋グランパス、鹿島アントラーズ、浦和レッズの記録した勝ち点「72」でしたが、昨年(2015年)にサンフレッチェ広島が「74」で記録更新しています。

 それでもフロンターレが残り2試合勝てば、去年の記録を更新する「75」まで伸びます。ただ「76」まで伸ばす可能性がある浦和レッズもいるわけで、今シーズンの年間優勝をめぐる勝ち点数は本当に高いですね。


・・・とまぁ、前置きはこのへんにしておいて鹿島戦の見所です。今回もディープに解説したいと思います。

プレビューのラインナップはこちらです。

1.気になるスタメン予想。「信頼は1試合じゃ勝ち取れない。こっからですからね、シーズンは」(新井章太)。

2.「変えたわけではないんですよ」(小林悠)。広島戦の後半に変貌した2トップ。臨機応変さで、鹿島守備陣を翻弄できるか。

3.「だから、俺的にはすごくやりやすい」。大久保嘉人が森谷賢太郎を絶賛する理由。

4.変わらない鹿島のメカニズム。サイドに流れる2トップに対する守備のポイントは、最終ラインのスライドにあり。「同サイドで余る選手がいないように、しっかりと掴むこと」(田坂祐介)。

5.「でもそれをひっくるめて勝とうよ。そういうスタンスでやっていきたい」。中村憲剛が語る、ここからの戦い方。

以上の5つのポイントで、今回は約6000文字に渡って詳しく書いております。これを読めば、鹿島戦のツボが掴みやすくなるはずです。より深く、濃く楽しみたい方にオススメです。

それでは、スタート!

ここから先は

6,237字

¥ 200

ご覧いただきありがとうございます。いただいたサポートは、継続的な取材活動や、自己投資の費用に使わせてもらいます。