「サイドのねじ伏せ方」 2021.10.4 プレミアリーグ第7節 リヴァプール対マンチェスター・シティ:2-2
これはリアルタイムでみねばと思ってDAZN観戦してたんですが、代表ウィークとかもあって感想を書くのをすっかり忘れておりました・・・書くために、ちゃんと見直そうと思ったら、ハイライトしか配信が残ってなかったせつなさよ。
試合は2-2。
世界最高峰の一戦は見応えがありました。
戦術的な緻密さとそこでの攻防戦と駆け引きも見事だったのだけど、いろいろすっ飛ばして言ってしまうと、試合を動かしたのは、サイドの局面での個の勝負なんすよね。
リヴァプールは、右サイドバックにアレクサンダー・アーノルドが外れ、ベテランのミルナーを起用。フォーデンとのスピード勝負になるとミルナーでは分が悪かったですね。前半から苦しい対応が続き、再三後手を踏んでいたのであそこから失点するのは必然でした。
一方、リヴァプールもサイドから打開。左サイドバックのカンセロをサラーが抜き去ってゴール。その意味で、お互いのサイドでのねじ伏せ方が面白かったですね。
さて。
リヴァプールとマンチェスター・シティといえば、Jリーグにも大きな影響を得た得ている2クラブです。横浜F・マリノスはシティグループですからね。
去年、ブッチ切りのJ1優勝を果たした川崎フロンターレは、食事会場でリヴァプールの試合映像をよく流していました。4-3-3を採用してウイングが外のコースを切って中で奪い守備の仕方など重なるぶ分はありましたからね。鬼木監督がモデルにしたスタイルなのだと思います。
なお昨年のリヴァプールは守備陣にけが人が続出したことで調子は良くなかったので、今年が始まったことはあまり映像を流していないとも鬼木監督は話してました・苦笑。
マンチェスター・シティも4-3-3です。現在世界最高の監督と言われてるグアルディオラが指揮し、常に革新的な戦術を生み出してます。中でもカンセロがサイドバックとして司令塔のような役割で機能する「カンセロ・ロール」が世界中に衝撃を与えました。
昨年のフロンターレのサッカーに垂らし合わせてみると、シーズン終盤と今季序盤の左サイドバックの旗手怜央は、このカンセロのような役割でプレーしています。他にも、インサイドハーフで出ていた田中碧はケビン・デ・ブライネをイメージしてプレーしていると本人も話しています。「裏に抜けて速いクロス」はまさにデ・ブライネの真骨頂ですからね。
・・・とか、そんなことも思い出しながら見たリヴァプール対シティでした。にしても、カンセロをぶっこぬいたサラーは凄かったな。
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