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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第6節・ベガルタ仙台戦)

 7月22日はユアテックスタジアム仙台でベガルタ仙台戦です。

 チームを率いているのは、木山隆之監督。リーグ連覇を達成した2018年の、その年の天皇杯で敗退したJ2のモンテディオ山形を率いていたのが木山監督でしたね。

 そういえば、前節の横浜FCを率いていた下平隆宏監督は、リーグ初優勝した2017年の天皇杯で敗退した柏レイソルの指揮官でした(前回のレビューで触れたとおりです)。

・・・・何ですか、この「リーグ優勝した年の天皇杯に立ちふさがった指揮官が率いるチーム」の連戦は。そんなことを指摘するのも、僕だけだと思いますが・笑。

 ただ2018年の天皇杯で山形に負けたのは、小さくないショックがありましたね。等々力でヴィッセル神戸を逆転で破り(大島僚太の年間最優秀ゴールが生まれた試合です)、2位の広島が敗れたことで、リーグ連覇のカウントダウンも始まっていた10月末の時期です。そうした背景もあり、鬼木監督は天皇杯も勝ち取る二冠制覇を選手たちに強く意識させてました。

 しかし開始2分にセットプレーから失点すると、分厚く守りを固める相手守備陣に大苦戦。人数をかけて中央を守る相手に手こずり、思うように決定機を作り出せず。J1首位の川崎が、控え中心だったJ2の山形に2-3で敗れる波乱となりました。

 木山監督が率いるチームとはそれ以来の対戦となります。それを意識している選手はおそらくいないと思いますが、苦手意識を持たないためにも勝利して等々力に戻ってきて欲しいところです。

では、試合の見どころを語っていきたいと思います。

今回のラインナップはこちらです。

「中三日での試合ですが、練習やリカバリーを含めて、自分的にはコンディションは調整しやすいですね」(登里享平)。「実際には、人がやるところなので、(連戦で)身体が動くところもある」(鬼木監督)。4連勝で迎える連戦の2試合目の気になる予想スタメン。

■川崎とは違う仙台の4-3-3の特徴。その違いから川崎が導き出せる、優位性の作り方とは?

■「ウィークポイントを狙ってくるサッカーをしてくるので、自分たちのウィークポイントを出さずに、ストロングポイントをたくさん出していくこと」(長谷川竜也)。仙台戦3試合連続弾なるか。長谷川竜也が直面している、乗り越えるべき壁とは?

■「仙台は個があると思っています。前線の選手もそうですし、システムも今までとは違う」(鬼木監督)。指揮官も警戒する、前線のスピードとパワー。長沢駿に屈した川崎守備陣は、前回対戦時の苦い記憶を払拭できるか。

 以上、4つのポイントで本文は約7000文字ほどです(冒頭部分も含めると、全部で8500文字)。同じ4-3-3を採用しているベガルタ仙台ですが、そのスタイルと特徴の違いから、どういう試合展開になりそうなのか。お互いの狙いを展望しているので、読み応えはあると思います。漠然と試合を見るよりも楽しめるので、ぜひ読んでみてください。

なお、前節のレビューはこちらです。→「だけど、止められない」(リーグ第5節・横浜FC戦:5-1)

では、スタート!

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