見出し画像

淡々と努力できる強さ。

このnoteは、2020年7月2日に配信されたいしかわごう公式メルマガ「Going!」の内容を編集したものです。

--------

オッス、いしかわごうだ。

今日は「始まりの話」ではなく、「終わりの話」です。

Jリーグも再開し、サッカーのある日々が動く出していく中、昨日、キャリアに幕を閉じることを発表した選手がいました。

昨年までJ2の徳島ヴォルティスに所属していた狩野健太選手。

15年間のプロキャリアに幕を閉じ、スパイクを脱ぐことを発表しました。

名門・静岡学園出身の天才肌のプレイヤーで、大島僚太選手が静岡学園に入学したのは、狩野健太選手に憧れていたからというエピソードがあるぐらいの存在です。

2016年と2017年には川崎フロンターレでプレーしていました。

ただ初優勝した2017年は、怪我もありリーグ2試合、ルヴンカップ2試合、天皇杯2試合、そしてACL2試合の出場に留まりました。

天皇杯ウーヴァ栃木戦や4回戦の清水戦、ACLのアウェイ・イースタンSC戦では
スタメンとして出ていますが、「これぞ狩野健太!」というプレーを示すことはできませんでした。

この年限りで、川崎では契約満了となっています。

その中でも狩野健太選手らしいエピソードがあります。

それは翌年(2018年)に、GKのポープ・ウィリアム選手にインタビューした時のことです。

彼は前年にフロンターレが優勝できた要因として、試合に出ていなくても腐る選手がいなかったことを挙げていたんです。

特に淡々とやり続けていた、ベテランの狩野健太選手の存在は大きかったと明かしてくれたんです。

「みんな、やることをやっているんですよね。試合に出ていなくても、淡々と努力しているし、本当に真面目。誰一人として投げやりにならないんですよね。

イガさん(井川祐輔)もそうだし、ケンタくん(狩野健太)もコンディションを落とさないように、ちゃんと時間を計って走っていたりして、自分はそういう人たちの振る舞いを間近で見ていました。

ケンタくんは、『自分も若いときは、それ(試合に出れない)でプレーがぶれたときもある。そういうことのないようにやらないとダメだし、自分はそこで後悔している』と話してくれたんです。あれは大きかったですね。あれだけキャリアのある人が言ってくれたので、自分もそうならないようにやるべきだなと」

試合に出ていなくても、やるべきことはやる・・・・淡々と努力できる強さ。

狩野健太選手のサッカーと向き合う姿勢を物語るエピソードだったと思います。

ポープ選手のこの話を聞いて、リーグ優勝をするためには、試合に出ている選手だけではなく、チームが一丸となって同じ方向を向いていく力がないと、きっと掴めないものなのだと感じましたね。

よく言われる「一体感」というのは、そういうことなのでしょう。


始まりがあれば、必ず終わりもあります。

狩野健太選手の次なるステージに期待します。

-----

読んでいただき、ありがとうございます。noteで公開しているのは配信したバックナンバーの一部です。こんな感じの内容の平日毎朝配信メルマガなので、もし興味がある方は、こちらのフォームから登録してみてください。

以下は、投げ銭感覚で応援してくれる方へのおまけです。袋とじ感覚でお楽しみください。


ここから先は

196字 / 1画像

¥ 100

ご覧いただきありがとうございます。いただいたサポートは、継続的な取材活動や、自己投資の費用に使わせてもらいます。