ディエゴ・シメオネを真似る渡辺明二冠の話。
将棋界で藤井聡太・新棋聖が誕生し、連日、その話題となっております。
強かったですね。盤を挟んで向かい合っていた渡辺明二冠が「負け方がどれも想像を超えてるので、もうなんなんだろうね、という感じです」とブログで振り返るぐらいなので、僕らには想像だに出来ません。
そんな中、失冠した渡辺明二冠について書いた内容のブログが非常に面白かったです。
将棋に詳しくない方にも、対戦相手の渡辺二冠のすごさが伝わる内容でした。
ちなみに渡辺二冠は海外サッカー好きで知られています。フットサルもしてます。最近は、野球観戦もよくされてますね(ヤクルトファン)。
先日の7月18日に生放送されたAbemaTVトーナメントでは、黒ずくめのシメオネのスタイルで対局に臨まれてました。
・・・ということで、以前にメルマガで渡辺二冠のシメオネスタイルについて書いたので、その内容を公開します。
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このnoteは、2020年1月27日に配信されたいしかわごう公式メルマガ「Going!」の内容を編集したものです。
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オッス、いしかわごうです。
先週のこと。
将棋の叡王戦トーナメントをネットで見てました。
対局は青嶋未来五段対渡辺明三冠(当時)戦です。
結果は渡辺三冠が勝って挑戦者決定戦に進んだのですがこの対局で目を引いたのが、渡辺三冠の服装でした。
将棋界の対局といえば、和服で指している印象があるかもしれません。ただそれはタイトル戦のような晴れ舞台で、通常はスーツが一般的です。
ただ絶対にスーツとネクタイが必須というわけではなく、節度を守ればそれなりに自由な服装も可だそうです。夏場などはノーネクタイで対局する棋士も普通にいます。
対局での渡辺三冠の服装はカジュアルなスーツが多い印象です。
将棋連盟のフットサルもご一緒させてもらってますが、プライベートでもごくカジュアルなタイプで、本人も服装にはこだわりがない方だと言ってます。
ただこの日は、いつもとは違う服装でした。
あまり見慣れない黒いスーツだったんです。
さらに黒のシャツ、そして黒のネクタイという黒ずくめ。
・・・・これまでの渡辺三冠で見たことないコーディネート!
明確なメッセージを感じるファッションに対局の中継を見ていた将棋ファンも
流石にざわついていました(笑)。
一体、渡辺さんにどんな心境の変化が???
対局後、そのことに質問が及ぶと理由を明かしていました。
なんと「シメオネの服装を真似したかった」とのこと。
シメオネとは、サッカーのアトレティコ・マドリードの監督であるディエゴ・シメオネのことです。
欧州におけるトップ監督の一人で、強固な守備と忠誠心を植え付け、スペインリーグにおけるバルセロナ&レアル・マドリードの2強時代の歴史を変えました。
渡辺さんは、海外サッカー好きなのですが、シメオネの監督哲学を知りたくて、
彼の書籍やインタビューを読んでいることも公言してます。
キャリアハイのシーズンを終え、19年度に挑む渡辺明2冠が考えていること
そしてシメオネ監督といえば、黒スーツで、黒シャツ、黒ネクタイの服装でベンチから指揮をとる姿が定番です。
そこで、そのシメオネスタイルで対局に臨んだというわけです。
よく言われることですが、憧れの人や目標の人に近づくためにはその人のことを徹底的に真似するのが第一歩だと言います。
これは「モデリング」と呼ばれる手法です。
その人の「口癖」であったり、「振る舞い」でもいい。「服装」でもいいし、「持ち物」でもいい。そうやって、真似から入るのがモデリングです。
この日の渡辺三冠は「服装」でシメオネをモデリングしたわけです。
ただモデリングというのは、まだ何者でもない人が成功者を真似るために勧められている方法です。
すでに将棋界のトップ棋士である渡辺さんが、別ジャンルのスタイルをモデリングしたというのが興味深いですね。
機会があれば、この対局はシメオネのメンタリティーで戦えたのかを渡辺さん本人に聞いてみますね(笑)。
あなたには、「お手本」となる存在はいますか?
そういう人に近づきたいと思ったら、まずは真似する「モデリング」から始めてみてください。
ではでは。
今日も一日、頑張りましょう。
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渡辺さんが読んだシメオネの書籍は、この辺でしょうかね。
奥様が描いている「将棋の渡辺くん」という漫画も超おすすめです。
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