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ボールを握ってゴールを奪いに行く。引いて跳ね返すのではなく、前から奪いに行く。厚別のピッチにあった、自分たちの強い意思。(リーグ第16節・北海道コンサドーレ札幌戦:2-1)

札幌厚別公園競技場で北海道コンサドーレ札幌戦は2-1での勝利。

リーグ戦再開ゲームを、勝利で飾ることができました。

「自分がボールを握ってサッカーすることを徹底する。彼らのストロングポイントを出させないために、自分たちが強気でいかないとダメ」

 戦前、中村憲剛が口にしていた札幌戦のポイントです。
そして立ち上がりから、その言葉通りのプレーを見せてくれたと思います。前半に関してば、ほぼ圧倒することができました。

 これだけうまくいった理由は何だったのか。
いくつかあると思いますが、まず両チームの状態を語る前に、大前提として札幌の厚別公園競技場という環境でプレーできたことが大きかったですね。

 この日の厚別の試合開始時の気温は19.8℃。関東地方も日中は35℃ぐらいで、岐阜の多治見市に至っては40℃超えを記録してニュースになったほどの猛暑日でした。

 それに比べると、この20℃前後の厚別の涼しすぎる環境は、あまりに大きすぎました。

「麻生は暑いので、涼しくてよかった」(大島僚太)

「良い天候で暑さもなかったし、自信を持ってボールを前に運べていた」(車屋紳太郎)

「(涼しさで)動け過ぎて、次が恐いよ(笑)」(中村憲剛)

 試合後のミックスゾーンでの選手の言葉です。
後半になると記者席はちょっと羽織るものが必要なぐらいでしたが、この気候でサッカーできたことで、攻守両面でアグレッシブさを出すことができた側面はあったと思います。

 それぐらい、あの快適な気候がパフォーマンスに大きな影響を与えていたというのは、この試合を語る上で強調しておきたいところです。現場で観戦&取材していた者としての視点ですが。

 このことを大前提とした上で、「では、具体的にどういう部分が良かったのか」を、レビューでは掘り下げていきたいと思います。

ラインアップはこちらです。

1.「僕とリョウタくん(大島僚太)でうまくスペースを共有できた。水戸戦は自分が後ろに居続けることでフリーランニングを忘れていたところがありました」(守田英正)。攻撃に厚みを加え続けた守田英正の「推進力」と、それを引き出した大島僚太の「演出力」。

2.「後ろの人数のかけかたも、重くなりすぎず前になりすぎず、ちょうど良い感じだった」(中村憲剛)。ビルドアップではなく、フィニッシュワークに専念できたケンゴが見せた前線での迫力。選手それぞれが自分の役割を発揮できた背景にあるもの。

3.「自分の特徴であるドリブルでうまく中に入ることができました」(エウシーニョ)、「密集していたので、GKは(シュートが)見えなかったと思う」(小林悠)。2ゴールを読み解く。そのプロセスにあった布石と意外性とは?

4.「ボールを受ける位置がいいですね。ちょこまかするタイプで、ちょっと嫌な選手ではありました」(守田英正)、「(アタックが)一つ遅れると、前を向かれて展開されるので。そこは一つタイミングをずらされることもありました」(大島僚太)。ダブルボランチが警戒していたチャナティップとの地上戦と、セカンドボール回収作戦。

5.「90分通じて見たときは自分たちの意思を持ってプレーできた時間帯もあった」(大島僚太)。引いて跳ね返すのではなく、前から奪いに行く。執拗に狙われ続けた右サイドからのパワープレーで見せた、強気の鬼木采配を振り返る。

以上、5つのポイントで冒頭部分も含めて約7500文字です。プレビュー同様にダブルボランチに注目したポイントが多くなっているレビューです。

な、プレビューはこちら。➡️試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第16節・北海道コンサドーレ札幌戦)

では、スタート!

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ボールを握ってゴールを奪いに行く。引いて跳ね返すのではなく、前から奪いに行く。厚別のピッチにあった、自分たちの強い意思。(リーグ第16節・北海道コンサドーレ札幌戦:2-1)

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サッカーと将棋をコンテンツ化するフリーランスです。Number Webなどに寄稿。著書は「将棋でサッカーが面白くなる本」、「川崎フロンターレあるある1&2」など。「サッカー脳を育む」、「サッカー上達のためのマインドとメソッド」など中村憲剛の著書の構成も担当。

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