終盤にあった決勝弾の布石と、それを演出した2人の観察眼。そして満員の日産スタジアムに響き渡った勝利の凱歌。(Jリーグワールドチャレンジ2019・チェルシーFC戦:1-0)
見出し画像

終盤にあった決勝弾の布石と、それを演出した2人の観察眼。そして満員の日産スタジアムに響き渡った勝利の凱歌。(Jリーグワールドチャレンジ2019・チェルシーFC戦:1-0)


日産スタジアムでのチェルシーFC戦は1-0で勝利。

87分にレアンドロ・ダミアンが決めたヘディングゴールで、世界的な強豪クラブにJリーグ王者が勝つという結果になりました。

ショートコーナーでのこぼれ球を拾った中村憲剛が、とっさに絶妙な浮き球を選択した判断も見事でしたが、それを豪快に叩きつけたダミアンの打点の高さもさすがでした。バスケットボールのアリウープでも決めることができるじゃないか、ぐらいの迫力でしたね。

そしてゴールの瞬間、6万人以上で埋まった満員の日産スタジアムに響いたバスケットケース。そこから試合終了前に歌い上げられるアバンテ・・・・最高でした。

スタジアム全体の雰囲気も、普段の公式戦とは違う温かさがありましたね。試合後のミックスゾーン取材も公式戦とは違う雰囲気だったのですが、レビューではその辺も触れて伝えております。

では本文に。今回のラインナップはこちらです。

1.「いやぁ、上手かったです、はい」(家長昭博)。試合後、微笑みを浮かべながら、「上手かったです」を3回繰り返した家長昭博。シュート3本を放った前半の攻防戦で、JリーグMVPが感じたこととは?

2.「相手がすぐに慣れたというか対応してきて、途中から(守備が)ハマらなくなった。相手の適応力をすごく感じた」(小林悠)。前線からの守備が無力化され、攻撃でも孤立気味。前半の小林悠が痛感していた我慢と難しさ。

3.「前半は外から見ていて、しんどいなと思っていた。普段、自分たちがやっていることを向こうがやっている」(中村憲剛)、「見ている以上に、やっている方は相当な圧を感じていた」(谷口彰悟)。ピッチ上で感じた、いつもとは違うチェルシーの選手たちからの「圧力」と、それを水際で耐え続けた守備陣の奮闘。

4.「相手の寄せの速さにはロストしてしまったが、徐々に慣れてきて前を向けるようになった」(脇坂泰斗)、「守備をしっかりしないと攻撃には繋がらない。それはメッセージになったと思う」(新井章太)。レギューレーションが影響した後半のオープンな展開。そして新井章太による5分間の連発セーブがつなげた、終盤の決勝点。

5.「パッと見たらケンゴさんが寄ってきた。その時間で、中が動けば良いなと思って」(脇坂泰斗)、「ダミアンがいるかどうかは見えなかったけど、滞空時間があれば、誰かしらがいける」(中村憲剛)、「ファーサイドでボールを待ち受けるような状況でした」(レアンドロ・ダミアン)。なぜ、あの場面でショートコーナーを選択したのか。終盤にあった決勝弾の布石と、それを演出した2人の観察眼。そして満員の日産スタジアムに響き渡った勝利の凱歌。

以上、5つのポイントで冒頭部分も含めて全部で約9000文字です。試合のポイントになった場面はもちろん、前半と後半で分けて、ゲームの変化なども読み解いてますので、ぜひ読んでみてください。

なお、プレビューはこちらです。➡️試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(Jリーグワールドチャレンジ2019・チェルシーFC戦)

では、スタート!

この続きをみるには

この続き: 7,896文字

終盤にあった決勝弾の布石と、それを演出した2人の観察眼。そして満員の日産スタジアムに響き渡った勝利の凱歌。(Jリーグワールドチャレンジ2019・チェルシーFC戦:1-0)

いしかわごう

300円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
いしかわごう

ご覧いただきありがとうございます。いただいたサポートは、継続的な取材活動や、自己投資の費用に使わせてもらいます。

ありがとうございまっす!
サッカーと将棋をコンテンツ化するフリーランスです。Number Webなどに寄稿。著書は「将棋でサッカーが面白くなる本」、「川崎フロンターレあるある1&2」など。「サッカー脳を育む」、「サッカー上達のためのマインドとメソッド」など中村憲剛の著書の構成も担当。