「職業意識」のありか。(1/3)
これを書いているのは9月28日なのだが、来週、久しぶりにラジオ出演することになった。すでに収録は終えている。
ここ数年は、年末に近づくとたいてい3〜5本のラジオに出して頂いている。恒例で呼んで頂いている番組もあって、嬉しい。
私は声が低くて早口で、話があちこち飛ぶので、正直「しゃべりの仕事」は向いていないと思う。文字で文章を書くなら、自分で読みながら整理できるのでまだマシなのだ。しゃべるとなると、リアルタイムでの迷走になり、制御できないのである。
とはいえ、ラジオの「ゲスト出演」なら、パーソナリティの方がいて、2人でのおしゃべり、という形になる。パーソナリティの方に話を方向付けて頂き、交通整理して頂けるので、それなりに安心してしゃべれる。生放送でなく収録ならば、編集も可能なので、なおのこと安心だ。
しかし。
今回の『ホメラニアン』では、その事情が変わった。
なんと「一人でしゃべるコーナー」を引き受けてしまったのだ! それも3回も!!
事前に頂いた資料に、そのことはちゃんと書かれていた。だが、私はなんとなくそれを読み飛ばしていて、気づいていなかったのだ。
収録当日、スタジオ入りして、作家の方と打合せをするにあたって初めて気づいた。
「あれ、これ、もしかして、……ひとりでしゃべるんですか?」
愕然とした。
台本には、いくつかテーマとなるようなクエスチョンが挙げられているが、ほんのひとことである。
こんなことなら
こんなことなら
ちゃんと原稿を書いてくればよかった(そしてそれを読むだけにすればよかった)・・・・・・・!
と思ったが、後の祭りである。
もう、やるしかないのである。
なけなしの根性をふりしぼり、なんとか、しゃべりきった。
手が震えていた。
幸い、頂いていたお題が「新月・満月」で、何度も書いてきたテーマなので、その場でぱっと語って、自分的には何とか………なった……ような気がする(気のせい)。
本当に「なんとかなった」のかどうかは、リスナーのご感想に任せたい(涙)。
無論、自分で聴く勇気はない(今まで自分が出たラジオを聞いたことは、自慢じゃないが一度もない(チキン))。