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記録、記憶。

祇園祭で売られる粽(ちまき)は、玄関に飾られる。


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(ボケボケですみません。)

粽は、大人も売るが、子供たちが歌を歌いながら売っているのもよく見かける。山鉾によって歌の歌詞がちょっとずつ違う。とてもかわいい。

この粽を玄関にかざるのは、「うちは神さんと知り合いやで、疫病は、はいってこんといてや」みたいな「目印」なのである。

初めてこれを見たときは、それがたまたま年末だったこともあって「京都のしめ縄っておもしろい」と思ったのだったが、誤解だった。

それは夏からそこにあったのだ。

「茅の輪くぐり」「やすらい祭」のように、疫病がらみの風習が、京都にはたくさんある。

祇園祭自体が、疫病の流行に由来するのだ。

貞観11年(869)に京の都をはじめ日本各地に疫病が流行したとき、平安京の広大な庭園であった神泉苑に、当時の国の数66ヶ国にちなんで66本の鉾を立て、祇園の神を祀り、さらに神輿を送って、災厄の除去を祈ったことにはじまります。
http://www.yasaka-jinja.or.jp/event/gion.html

「厄払い」と言うように、疫病を「はらう」。「もう二度と起こらないでくれ」という、切実な思いだ。

更にもうひとつ、「あのことを忘れないようにしよう」という思いもあったのではないだろうか。


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