生成AIの「素の画風」を比較:各モデルの個性を探る
よく利用している生成AIの画風の違いを、イメージで比較してみました。
目的
生成AIの画風はプロンプトで指定すれば変えられますが、あえて指定しない場合、各AIがどのような「本来の画風」を持っているのかを探ってみました。
方法
一般的なモチーフ(例:人物、食べ物)は、先進的なユーザーが大量に描かせてきたため、その影響を強く受けやすいだろうと考え、そうした影響が少ない題材を選びました。(完全に影響がないわけではありません。AIは何かを学習していなければ生成できないためです。)
題材(描かせたもの)
「具体性を表す抽象画」
または
「具体性をイメージする抽象的なシンボル」
(画像生成専用のAIではないAIは、”ーーを描いて” と続けた)
各社AIの描いたもの
各AIの印象
Adobe:さすがにかっこいい。芸術的で現代的な仕上がり。
Google:意外にも現代アート的で、悪くない印象。
Microsoft:一度に多くの画像を生成する傾向があり、ビジネス向けでコンパクトにまとまっている。
OpenAI:ミヒャエル・エンデのような独特なファンタジー文学の挿絵風。
まとめ
各AIが学習しているデータは地下水脈のようなもので、なるべく素直にそこから汲み上げた水を見ることで「素の画風」が見えます。
今回の結果から、それぞれのAIの「地下水脈」の色が垣間見えた気がします。
(ただし、「抽象画」という特定の要素が結果に影響しているため、これが完全にAIの基本的な傾向を示しているとは言い切れません。それでも「なんとなく感じている画風の違い」がだいたい反映されています。)
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