エスカレーター東西

よく言われるように、関東と関西ではエスカレーターの立ち位置が左右逆だ。しかし交流電源周波数の50Hz/60Hzのような明確な歴史的理由はないようだ。

京都駅では左側、地元の人の多い街中(例:京都BAL)では、ほぼ右側。
その他、京都滞在中の11月、左右両方とも多く遭遇した。
したがって分水嶺は京都あたりなのだろうか?

日本人は羊のように従順だから、前の人が「片側空け」をしていると、自分が敢えて反対側に立つことをしない。しかし、大部分の人(僕の推測では7割程度)が「みんなで両側に乗りましょうよ!」と思っているに違いない。

関東が攻め込んだり関西が攻め込んだりしてどちらかを征服する前に、早く日本全国、両側に立つようになってほしい。
そうすれば全国でエスカレーターの輸送能力が最大2倍近く(注)になり、乗るための列だって短くなって、より多くの人が目的地に早く到達できるようになるのだから。
急いでいる方は、「どうぞ階段へ」!

(注)全てのステップへの「片側互い違い立ち」を推奨した場合の最大値。
(これを推奨していいかどうかは、降り口の混雑状況等、評価が必要。また、エスカレーターの耐荷重も要考慮)
現在の搭乗率25%(1段おきに片側乗車)→今後は片側互い違い立ちの搭乗率50%(すべてのステップに互い違い搭乗)
(なお、現在片側を歩行する人がいることによる輸送力拡大分は本来のエスカレーター使用方法でないため除外)

【現在(搭乗率25%)】
〇×
××
〇×

【今後max(搭乗率50%)】
〇×
×〇
〇×

(埼玉県条例)
埼玉県では昨年秋から「立ち止まった状態で利用」条例が発効している(罰則規定なし)。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0310/escalator/escalator.html

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