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100万円の旅 【ポルトガル旅行 総括】

今回の旅費のトータルは、物価高や円安の影響から、
以前ヨーロッパを旅行していた時を大幅に上回ったが、
もちろん100万円もはかかっていない。

以前「お金について」の回で、
「仮にトータルの費用が100万円だとしたら、
100万円分の経験と体験をしてくればいいだけのことだ」
というようなことを書いた。
今回4年ぶりの海外旅行は、終わってみれば
私にとっては100万円分の価値ある旅行だった。

現地で何か特別な体験をしたわけではない。
代表的な観光地を回り、現地の代表的な料理をちょこっと食べて、
宿泊先もアパートメントとかではなくホテルで泊まるという、
ごくごくスタンダードなものだったが、
約1週間の非日常で得た経験や感動は
これからも続く日常を生きていく自分を支えてくれる、
そんな気がしている。

個人的グッドデザイン賞、キャップが落ちないように設計されている

旅前はああでもないこうでもないと、
起こってもいないことを想像して、滑稽なほどあたふたしていた。
振り返ると、幸いなことに全てが順調と言えた。
現地SIMは問題なく使うことができたし、
石畳の坂道で転んでけがをするようなことも、
スリの被害に遭うこともなかった。
飛行機も遅延せず、戦争も起きず、無事に行って戻ってこられた。
1人旅をしていたからこその素晴らしい出会いもあった。
それだけでもう十分「元は取れた」。

出入国審査が自動化され、
パスポートのページには何の記録も残っていないけれど、
多分、「よくがんばりました」のスタンプが押されていると思う。

街歩きにはいろんな発見がある

今回の旅は、私にとって海外旅行の勘を取り戻す旅だった。
この勘が鈍らないうちに、また次の旅に出よう。

実はもう行き先は決めている。
人一倍心配性な私だから、次回もまた
不安と期待が綱引きをしながら旅をするのだろう。
それでも油断や慢心から危険な目に合うよりはよほどいい。
いつまでも滑稽な自分をさらけ出しながら、旅を楽しみたいと思っている。


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