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歴史は繰り返し続ける。マスク価格から何を学ぶ?

近畿でライフプランデザイナーをしております石野です。

今回は時事ネタですが、今後の為にもなるかもしれないお話です。

マスクの価格に振り回された2020春

2月頃からマスクの需要が急増し、中国での生産がストップしたことにより、マスク売価が急騰しました。ECサイトでは、「1箱50枚20000円」のような業者も出現しました。

2020年の物価で通常時だと高くても1箱700円くらいなので約30倍!

これは需要増による物価高なので良性インフレと言われます。ちなみに、今アベノミクスでやっている異次元金融緩和は、お金の量を増やして物価が上がったように見えるインフレなので根本的に異なります。

さすがに20000円は悪質なので国から規制が入りましたが、

4月下旬になると、ドラックストア以外の実店舗やSNS上

「マスクあります、50枚4000円!」

このような価格提示をよく見かけるようになりました。

価格暴騰が落ち着き始める

4月に入り、中国がマスク生産、輸出を再開したことでマスクの価格が下落し始めました。5月18日現在、1枚当たり平均30円、最低17円です。

マスク販売を始められた店舗は、おそらく、、、経済活動の自粛で実営業が傾き、活路を見出そうとされたのでしょう。

契約時(3月くらい?)は、まだ需要が高かったと思いますが、今の価格からすると高値で仕入れてしまっています。

先行者利益はあって、供給が少なく価格が高騰しているうちは利益が取れたのですが、、、いずれ損切するしかありません。

この失敗から学ばないともったいない

損してしまった方、この事実から学びましょう。

なぜなら、歴史は繰り返しているからです。

為替やトレードの世界には「乖離率」というものがあります。移動平均線から大きく相場がずれた場合は、それを修正する動きになる。

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今回のマスクの一件も当てはまります。

さらに日本でも、過去に何度も経験しています。

バブル景気の終盤(1986~1991年)

買いが買いを呼ぶ、いわゆる土地転がし。「買えば上がる」という都市伝説で都心部も田舎も理由なく地価が上がり続けましたが、ある時に売り優勢に転じ、価格が暴落(適正化)していきました。

ビットコインの暴騰暴落(2017~2018年)

○ビットコイン価格の推移(ビットフライヤー終値参照)
2017年1月1日:117,426JPY
2017年10月1日:485,086JPY
2017年12月17日:2,230,886JPY(史上最高値)
2018年2月1日:1,010,219JPY
2018年12月1日:472,507JPY

2017年の1年で20倍に暴騰した後、1年で60%下落しました。

「ビットコインのこと何も知らないが、儲かるらしい」という根拠のない噂を信じた新規参入者
→200万円付近の高値で購入
→暴落
→塩漬けもしくは損切

ビットコインバブル

ここで高値で買ってしまい、損切りした人のセリフ
「ビットコインは危ない、損する」

これは、多分また同じことを繰り返します。

ビットコイン(手段)が危ないのではありません。
その人のビットコインの扱い方が危ないのです。
(包丁が危ないのではなく、包丁の正しい扱い方ができるかどうか)

これらの価格変動に振り回され方に共通するのはただ1つ。

素人がカモられている
素人=ファイナンシャルリテラシー(お金、経済への読解力)が低い

歴史は繰り返します。
マスク販売で損をした方、ここから何を学ぶか?

これからの予測不能な時代を生き抜くために大切なことです。

国民のマネーリテラシー向上に向けた記事を書いていますので、サポートは辞退させていただきます。そのお気持ちで記事のシェアをしていただけるとありがたいです。