タッチ&フラッグドリル|頭上を越していくパスをカットしよう
DBの見せ場、頭上のパスカット
今回は、下の動画で、ダリアス・ウィリアムズが見せたような、素晴らしいパスカットに近づくドリルを紹介します。
冒頭のパスカットと、33秒からのパスカットで、ジャンプしながらギリギリまで手を高く伸ばしてボールを指先ではじいているところに注目してください。
このようなプレー、つまりタッチ&フラッグフットボールで、「自分の頭上を越していくパス」をカットするときには、指先でボールの「腹」を「横から叩くイメージ」をもっていると上手くいきます。
指先カットのイメージをドリルで習得しよう
このイメージをかんたんな「指先カットドリル」で習得して、指先の対空力を高めてみましょう。下の動画を見て下さい。
パサーに背を向けて膝立ちし、肩越しに飛んでくるボールを、パス軌道の「横から」はたき落とします。
指先カットドリルのポイントを詳しく解説します
①まずは、膝立ちでドリルをおこないます。
これは、手を完全に伸ばした状態で「上半身だけの微調整で」ボールにコンタクトする感覚をつかむためです。
②ボールにコンタクトする瞬間、手首のスナップをきかせる感じで、てのひらではなく指先でボールを(上がらないように)はじき落とします。
③ボールを正確にはたき落とせるようになったら、今度は立った状態からのドリルをおこないます。
置いた足を動かさないままジャンプするようにしてください。
指先カットはどんな場面で使えるのか
このようにして習得した「ボールを横からはじく」技術が、以下のような場面にも応用できることを、以下の動画で確認してください。
最後まで粘ってカットしたりドロップを狙う
今度はさくらボウル2019でのプレーを見て下さい。
このプレーのように「もしレシーバーに捕られたら、タッチダウンが確定する」というふうに判断した場合、DBは空振りしても必ずジャンプしてボールをカットするトライをした方がいいと思います。
通常のプレーでは、パスカットを狙ってジャンプして空振りするのは「すべきでないプレー」です。
DBは「自分にパスカットが可能な高さの時だけ」ジャンプしなければいけないからです。
しかし、捕球でタッチダウンが確定する状況では、ボールに完全に届かなくてもトライしなければいけません。
(サイドラインの味方オフェンスが何と言おうが笑、自分の判断を信じて跳んでください)
最後までチャレンジするDBへ
それは、ジャンプして手を伸ばしておくことで、可能性は低くともレシーバーの視界を妨げ、レシーバーがドロップ(落球)するかもしれないからです。
このとき、指先にほんの少しでもボールがかするなら、パスの軌道が変わるため、レシーバーが落とす可能性はだいぶ大きくなります。
結局のところ、自分がこのパスにさわれるか、捕られたあとレシーバーに追いつけるかどうか、という「瞬間の判断」がキーポイントになりますので、以前紹介した、最高地点でボールにさわるドリルを通じて、空中でボールに正しくさわる感覚もトレーニングしておいてください。
最高地点でボールにさわる技術は必須
このドリルの詳細は、以下の記事を参考にしてください。
以上、頭上を越していくパスをカットするための「指先ドリル」を紹介しました。
この技術は応用範囲が広く、試合の多様な場面で活用できる、タッチ&フラッグフットボールのDBには必須の技術だと思います。
ぜひ習得して楽しいDB体験をして下さい。
今回は以上です。
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