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ディフェンスを揺さぶるための4つの視点|タッチフットボール

昨日はスローバックを例に、縦と横の揺さぶりを組み合わせることについて述べましたが、オフェンスのプランとして「ディフェンスを揺さぶる」ことについて、ふだん私たち(郡山界隈)が考えているポイントを書きます。

相手ディフェンスを揺さぶる方法として、オフェンスが考えるおもな要素は、

●空間
●時間
●ミスマッチ
●認知

です。

空間

フィールド上の攻める地点を積極的に変えていきます。また(スローバックのように)、空間的に縦横の幅を大きく使って相手を物理的に動かします。パスの高さ・弾道にアクセントをつけたり、QBのパッシングのポイントを意図的にずらしたりします。

時間

たとえば、ガードへのパス、ランなどの早いプレイと、十分なパスプロからのアクロスなど、ゆっくりしたプレイを効果的に織り交ぜ、ディフェンスの対応を難しくします。

ミスマッチ

こちらの強い選手(技術優位、スピード優位、経験優位など)を弱いディフェンスにあてることでミスマッチを引き出します。

認知

ディフェンスが予想しにくいシステム(並び:フォーメーション)、意外性のあるプレイコールをして、相手の対応を鈍らせます。引き出し、トリックプレーはもちろん、シフト、モーションなど、ディフェンスシステムを崩す・読ませないためのあらゆる作戦上の駆け引きを含みます。


試合では、「遊び」以外のすべてのプレイコールは、次への伏線になります。思いつかないときには、「中央のプレイ」「サイドへのプレイ」と交互にコールするだけでも違ってきます。


Author イシダトモヒロ (SPEX FOOTBALL)
宗教家、元大学准教授(社会政策学・幸福学)。SPEX FOOTBALLディレクター。
第1回シュガーボウル、第1回ファイナルタッチのファイナリスト。監督として東日本学生優勝(郡山女子大)。現在は地元NPOでコンパクトフットボールの普及活動と、6人制タッチフットの批評をおこなう。

イシダトモヒロ (SPEXFOOTBALL)


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