僕とメイリッシュ
僕をメイドカフェという沼に沈めたのは何を隠そうメイリッシュである。
ちょうど2年前の5月、僕はただただ孤独だった。
その時の職場は「おはようございます」と「お疲れ様でした」しか会話がないようなところだったのと、唯一、1ヶ月に1回だけ遊んでくれる友達からは「もう話すことがないから会うのは2ヶ月に一回にしよう」と言われてしまった事で、マジでコミュニケーションを取る相手が周りにひとりもいない状況だったのだ。
ちなみに4月にまともに喋ったのが母親との電話と乃木坂46の秋元真夏(握手会で3秒)だけだった。
このままでは日本語を忘れてしまう。
それ以上に、とにかく寂しすぎる。
当時の僕は職場から帰宅する際に毎回同じところにいるホームレスのおじさんにタバコでも差し入れして話し相手になってもらおうかと、わりと真剣に考えていた。
ただ、やっぱりそんなことができるほどの勇気はなかったので、もうちょっとハードルの低い解決策を考えた。
当時は仕事帰りに秋葉原を経由して帰宅していたので、その度に路上でメイドさんにやたらと声をかけられていた。
そうか、メイドカフェだったらお喋りできるかもしれない。
ただ、昔ブームの時に行ったことあるけど、その時は「ふにゅにゅ〜萌え萌え〜」みたいな感じでちょっと苦手だったんだよなぁ…。
もっと落ち着いた感じのお店ってないのかなぁ。
みたいな事を考えながら帰宅のため秋葉原を歩いていたら、目の前にメイリッシュがあった。
一応、何回かメイリッシュの前は通ったことがあったのだけど、その時は2階のショーウィンドウのロングスカートのメイド服を見て「なんだろ〜すごーい」ぐらいの感想しかなかったのだけど、今回はちょっと違った。
そうか、このメイド服みたいに落ち着いた感じの接客だったら、自分も苦手じゃないのかもしれない。
スマホでちょっと検索してみたが、料金もお手頃そうじゃないか。
ちょっと試しに入ってみるか。
そうして店内に入ってみて、対応してくれたのが我らが田川まゆみさんである。
まさか年上のメイドさんが出てくるとは思ってなかったので、最初の数分はドギマギしてしまったが、なんやかんやで僕はそこからどハマりしてそれから1ヶ月連続で毎日通うことになる。
そんな感じでメイリッシュに通い始めてから僕のメンタルも大分余裕ができて、そこからもっとマシな仕事に就こうと動き出すことになる。
また、そこから他のコンカフェにも行くようになり、たくさんのコンカフェオタクの知り合いも増えて寂しくなくなった。
たぶんメイリッシュに行っていなかったら、そのままつまらないところで何年も孤独に留まっていたんじゃないかと思う。
そういう意味ではメイリッシュは恩人というか恩店?みたいなポジションなのである。
本当に感謝しかない。
そして、そのメイリッシュが新型コロナの影響で何やらヤバいことになってるらしい。
もし、このnoteを読んでる人の中で、緊急事態宣言も解除されたしメイド喫茶に行こうかな〜と考えてる人がいたら、ぜひメイリッシュを選択肢に入れてくれたら嬉しいです。
また、メイリッシュ好きだけどまだ店に行くのは怖いかなぁという人には通販もやってるので、ぜひサイトを見るだけ見てくれたら感謝です。
あと、メイリッシュ行ったことあるけど、あんまり喋れなかったしなんか微妙だったって人は、テレビがある側のカウンターに座ればたぶんそこそこ喋れます。
なので気が向いたらもう一回行ってみて下さい。
どうか、何卒…!
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