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お代わりを「ワンモア」というシステム

こちらの

シュッとしたカヘ(訳=スタイリッシュなカフェ)

お代わりのことを

「ワンモア」

と英語で言うシステムである。

さいぜん(訳=ついさっき ※上方弁)も

シュッとした男性客がカウンターで

「ワンモアお願いします」

て言うてたよ。

その男性がどれだけシュッとしてるかいうたら

フェイスは中村勘三郎さんみたいな和風イケメンで

且つ

ちっさい丸テーブルにMacBook Airを置いて仕事をし

且つ

スーツのズボン丈がシュッと縮んで

くるぶしが見えてるぐらいの

シュッとした人です。


シュッとしたくるぶしイメージ




もいっちょシュッと



その人がカウンターで

「ワンモアお願いします」

て言うてはってんけど

「お願いします」

の部分は日本語のままであり

「プリーズ」

とまでは


「ワンモア・プリーズ」

とまでは

行き切っていないところに

少しだけ安心をした。


さて。

私もそろそろおかわりがほしいのだが

さいぜんの

ズボン丈までシュッとした男性のように

「ワンモアお願いします」

というハードルが

「ワンモアお願いします」

というハードルが私には

高すぎるわけや!!


「普通に言うたらええやん。“お代わりお願いします“って」

というご意見もあろう。

しかし

お代わりのことをワンモアて言わなあかん店で

「お代わりお願いします」

と言うのは「ワンモア」よりもハードルが高いねんけどこれ、どこまで共感してもらえるの??



そうして激しく葛藤したのちに

「お代わり」

「ワンモア」

どちらも言えず

私は2杯目を断念した。

アイアムチキン。

そこは英語で言うんかい。


後日。

スタバで働いている友人にこの話しをした。

彼女は奈良在住の人であり、
彼女が働いているのは、近鉄奈良線西大寺駅前のショッピングセンター「ならファミリー(通称ならファ)」内にあるスタバである。


その彼女と
ランチでもしょやないかということで
久しぶりに会ったのだった。


でな。
そんなこんなで結局、スタバで2杯目よぉ言わへんかってん。

という私のチキンばなしに

彼女は涼やかな笑顔でこう言った。

「普通に言うたらええやん。“お代わりお願いします“って」

でさーね。

ちみのアドバイスはもっともです。

「ていうかさ」

と続ける彼女。

「ていうか……」

うん

「うちの行ってるならファ店で、お代わりのことワンモアなんていうお客さん、おらへんで」


ままままじで!?

「うん」

ほな、ならファのスタバのお客さんみな
“お代わりお願いします“て言うてんの!?


「そらそやん。だって奈良の人、英語なんかしゃべれへんもん」



いにしえの国、大和。


スタバは、ならファに限りまんな。


(了)


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