見出し画像

2020年9月7日 2本セットのダッカールクリップ

今週もあっという間に、でも割とあれこれ詰まった月曜日がもうすぐ終わる。
Twitterは荒れ模様。こういう時はインプットは一時停止が懸命、惑わされまいと思ってもあれこれ伝っていってしまうことが、そして苦しくなってしまうことがわかっているから。

今日の嬉しかったこと。
チケットをとって楽しみにしている宮沢氷魚さん・大鶴佐助さんの舞台「ボクの穴、彼の穴」、初日まで後10日。稽古風景の動画や関連記事がアップされた。

ピサロが予定公演数を大幅に減らして終了してしまったこと、氷魚くんはその後の舞台「アンナ・カレーニナ」が、佐助さんは「三人吉三」が中止になってしまったこと、その間の簡単に昇華させることの出来ないやりきれない思いを全部ぶつけて、17日の初日を迎えてもらいたい。どちらもチケットを手配して観劇の準備万端だった私も、残念だった思いを全部期待に変えて楽しみにしている。

舞台が日常から遠くなったことをずっと憂えていた。最後に「お客さんは命をかけて観劇しに来てくれる。それに値するものを必ず、必ずこの舞台で見せますから」と決意を語った。

氷魚くんはいつもこちら側のことを思いやって言葉を発してくれる。
大丈夫、氷魚くんは演じることだけ考えて、佐助さんと表現できる一瞬一瞬を楽しんで!と伝えたくなる。このところの情勢であれば無事幕が上がると信じている、少しだけ覚悟を持ちながら、大いに期待しながら。

その素晴らしさを受け取るために、過去を振り返るしか方法がなくなってしまったこともある。でもこうやって新しく受け取れる楽しみもある。どちらがどうということではなく、ただ、一つ一つと向き合って。役を生きる俳優さんの覚悟を感じ取って。振り返ったものであっても新しく受け取るものであっても、映像でも舞台でも。演じる覚悟に比べたら微々たるものだけど、大きな母数の中の小さなパーツでしかないけれど。

今日のどうでもいいこと。
もう10年以上前に買った、2本セットの無印良品のダッカールクリップ(現行品はヘアクリップという名称みたい)、壊れないからずっと使ってる。
壊れないけど、1本しかないんだよな。1本は、昔付き合っていた人と泊まりに行った宿に忘れてきたんだよな。
忘れちゃいけないことは全然頭に残らないのに、こういうどうでもいいことはいつまでも忘れないって不思議だ。
さ、クリップ外して、そろそろ寝よう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?