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Billboard Top40を振り返る。    1980 87th Fleetwood Mac 'Sara'

Fleetwood Macも、アーティストパワーが満開の時代でした。このTuskというアルバム自体、実験的な作品ということですが、年間チャートに2曲目のランクインです。メインシンガーもソングライターもStevie Nicsです。

Stevie Nicksさんは、少し変わった存在感のあるシンガーですよね。特徴的なハスキーボイスも時には大人っぽく、艶やかに響いたかと思えば、瞬間的に少女のように聞こえる時もある。ジプシーや吟遊詩人のようなステージングも印象的です。ソロとしてのキャリアでも成功しますし、実力のあるかたですよね。

Fleetwood Macに彼女が入ったのは、Lindsey Buckinghamさんと同時だったようなのですが、この二人で活動していたのを、アメリカ進出をもくろんでいた、Fleetwoodさんに誘われたんですよ。まあ恣意的な加入の仕方ですよね。確かにこの二人のおかげでアメリカでの成功を掴むので、Macさんの人を見る目に狂いはなっかたということなのでしょう。

彼女はカントリー畑のシンガーだったので、元々ブルースのグループだったFleetwood Macと合体すること自体が面白いですよね。イギリスも過去の音楽活動も捨てて、大西洋を渡ったということなんですね。

Fleetwood Macも、イギリスの音楽の市場が広くないことや、70年代の不景気、おまけにパンク・ロックの台頭で歴史のあるバンドが被害を被ったこともあるのでしょうか。この時代、イギリスからアメリカに進出する人が増えてきたことが、話題になってたんですよね。いや、イギリスを捨てた後でもこうした素晴らしい曲を発表してくれるのでうれしい限りなのですが、アーティストの生き残り戦略というものは、そんなに甘くないものなのでしょう。

しかし、この曲、Nicksの元カレでバンドメイトのMic Fleetwoodと結婚した旧友を歌ったとのことなのですが、ええ?、元カレって、Lindsey Buckinghamさんじゃなかったっけ。おまけに、この曲にDon Henlyさんからクレームがついて、二人の間の生まれなかった子供のことを歌にするんじゃねえ、と言われたそうな。ええ!Eaglesの大御所とも付き合ってたの?と東京スポーツも真っ青な記事がWikiで読めますよ。びっくり。



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