<伊勢滞在記>青柳いづみ(Aoyagi Izumi)

色々な道を辿り神様と出会った日々でした。

駅前のホテルから歩いて3分で外宮まで。
早朝の木々の揺れる音、玉砂利に落ちる影、美しい目をした真っ白い馬。

あるいは、三百年以上前の人々が歩いた街道、一日何千人も、あるときはゾウまでやってきて歩いたという古市参宮街道を通って内宮まで。
坂道になっていて辺りをすっかり見渡せる天辺から自転車で滑り降りるのはとても気持ちがいい。

あるいは、朝熊山を越えて内宮まで。
山頂から内宮までのバスがほんとうは通っているけれど、下りもとても長い道のりを歩く、歩く(みんなには帰りはバスに乗れるよと嘘をつきました。ごめんなさい)。

あるいは、暗渠のある小道を通って川沿いを行く。
休憩のために訪れた喫茶店で、ヒヨコの特大ぬいぐるみをいただいた。
素敵な商店や古本屋さんも、道を歩くと見つかるもの。

あるいは、電車に乗って二見駅まで行き、そこから歩いて海のほうへ。
カエルの神様がたくさんいた。イルカとキャッチボールもしました。

地面をめくると、かつての地層があらわれるよう。
あらゆる時代がこの下に眠っている。
折り重なる地層の上で食べたご褒美の赤福がとびきりおいしかった。
ここでしか味わえないもの、というのはやっぱりありました。

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青柳いづみ(Aoyagi Izumi)  舞台女優
http://mum-gypsy.com/

【滞在期間】2020年11月10日〜11月15日

※この記事は、「伊勢市クリエイターズ・ワーケーション」にご参加いただいたクリエイターご自身による伊勢滞在記です。
伊勢での滞在を終え、滞在記をお寄せいただき次第、順次https://note.com/ise_cw2020に記事として掲載していきます。(事務局)