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<伊勢滞在記>伊勢の「美味しい」出会い・本多理恵子

自己紹介


料理で人を応援したい「料理応援家」の本多理恵子です。
鎌倉駅近くの自宅を改築し、2007年からカフェ&料理教室を運営し現在15年目。
飲食や教室業と併行してときどき著述業を生業にしていますが、列記とした「50代主婦」でもあります。

伊勢クリエイターズ・ワーケーション応募のきっかけ


なんとなくnoteで見つけた「伊勢クリエイターズ・ワーケーション」の募集。
「面白そう!」「行ってみたい!」と直感で反応して申し込むものの、不徳にもしばらく忘れていたところに採用のご連絡をいただきました。

ご縁あって採用していただいたからには、自分が出来ることを発信して伊勢の活性化に少しでも貢献したいと思いました。
食を仕事にする自分は「なんでもない毎日のご飯」という分野が得意とするところ。
「伊勢の食分野や身近なご当地食材を体験して発信したい」とお題を設けて現地に向かいました。

「美味しい」との出会い続々!


コロナの影響で何度かリスケを経て、とうとう1年越しに叶った滞在は「キッチン設備がある施設」をリクエストしました。

「さーて!スーパーでご当地食材を買って作ってみるぞ!」と意気込んだものの・・・
ご当地にはご当地のご馳走やスイーツがたくさんあり、また案内してくれる地元友人もいたので、私の胃袋は常に大渋滞。
こうなると「美味しいものの順番待ち」状態です。

結果、毎日満腹が続いてなかなか自炊モードにたどり着きません。

腹ごなしに電動自転車で各地巡りながら、気になる「美味しいものやさん」や「食材」を実食していきました。

以下、私が実際に体験しておススメしたい「食」をご紹介します。

どれも心奪われるものばかりで、ストーリー含めやや長文になります。
気になるところを拾い読みいただければ幸いです。

★まずは定番の居酒屋「一月家」
到着日に「まずはここへ!」と連れて行かれた「一月家」。

「2時からやってるから」と聞いて、思わず「午前?午後?」と聞き返しましたが、当然午後2時からですw
「2時から開いている地元の居酒屋さん」と聞いただけで胸が高鳴っています。暖簾をくぐれば日没前にも関わらずほぼ満席。
こうなったら、口に出して言いたい・・・「ただいまーーーっ」!

伊勢の名物を色々少しずつ味わえるお店で、その注文スタイルや活気、店員さんの物腰の温かさや会計時のパフォーマンス?まで、どこを切り取っても「楽しい!」の一言につきます。

特におすすめは油揚げを焼いて生姜醤油をかけた「揚げ焼き」
お刺身やポテサラ、なんでもないような料理が腰を抜かすほど美味しかったのです。

なかでも湯豆腐は鍋のお湯に浸かったタイプではなく、温かい豆腐に鰹節とタレがたっぷりかかってお皿で登場します。
見渡せば皆さん1人1個の「マイ湯豆腐」をオーダーしているではありませんか!どうやらマストアイテムみたいです。

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さらに、「ふくだめ」という小さなアワビのような貝。やわらかくておいしくて悶絶しました。酔っぱらっていたせいか、何度聞いても名前を忘れてしまい思い出すのに2日かかりました。

メニューも雰囲気も抜群で、好きになりすぎて再訪しました。
可能であれば毎晩ここで過ごしたい・・・とすら思いました。
近所に住んでいたら多分毎日通ったに違いありません。

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★ザ地元スーパー「ぎゅーとら」
地元民御用達のスーパーで何店舗もあります。
特にお惣菜のラインナップとお値段が「神」です。
お弁当やおかずを見ているだけでこの地方の嗜好が想像できるので、とても参考になりました。
特に驚いたのは、焼きうどんの麺が「伊勢うどん」の麺だったこと。
(ちなみにナポリタンも伊勢うどんの麺!)

あと驚いたのは、すごい勢いであらゆる種類の「餅」や「だんご」が並んでいたこと。

そして心残りは、ゆかりを混ぜたご飯でエビの天ぷらを巻いた「エビ巻き」を食べるタイミングを逸してしまったこと。
これは自分でも作りたいと思った組み合わせです。

ぎゅーとらの意味を地元の人に聞きましたが、よくわからなかったのでGoogleで検索してスッキリしました!

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★人気の「ぎょうざの美鈴」
言わずと知れた餃子の名店です。


混雑すると思って開店早々に行きましたが並ばず入れました。
コの字のカウンターの中でたくさんの人が分業制で動いています。
忙しく調理しながらも優しくオーダーもきいてくれて、地方によくありがちな「なんとなく入りづらい」とか「オーダーに緊張する」ということは皆無です。1人でもへっちゃらです。
餃子はしっかりとニンニクが効いていました。私はテーブルに置いてあった「味噌」を漬けて食べるのが好みでした。

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また、ほぼすべてのメニュー(といってもそれほど品数は多くない)が持ち帰りできます。私は気になる「かにクリームコロッケ」を持ち帰りました。
キャベツもたっぷりと添えられていて本当に良心的です。

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★コロッケでおなじみ「豚捨」 
コロッケを食べ歩きする姿をよく見かけますが、ランチ(店内飲食)で利用しました。
ジュージューと湯気を立てた鉄板でサーブされるハンバーグ定食。
タレは自分でかけていただきますが、鉄板が熱いうちに全部かけてしまうのが個人的におススメ。アルコール分が飛んでまろやかになります。

コロッケや牛丼だけじゃない豚捨もなかなか良いものです。

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★行列必至「うなぎの喜多や」
老舗うなぎ屋さんで店頭の紙に名前を書いて待つこと30分ほど。


あらかじめオーダーを聞いてくれているので、店内に入ると比較的すぐに出来立てが目の前に。せっかくなので珍しい「タレがご飯にまぜてある」タイプのうな丼を注文しました。

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ちなみに、うな重とうな丼の鰻のサイズは変わりません。
違いは、「うな重」はタレが上からかけてあるタイプ(これが関東ではよく見かけるやつ)。
そして、「うな丼」はあらかじめご飯にタレが混ぜてある珍しいタイプです。
味が濃いのかな?と想像しましたが、そんなことはなく、タレが混ざったご飯が美味しくて驚きました。
汁気もベタベタしていないこっちの方が好きです。
関東でもぜひこれを出してほしい

店内のテレビでは以前にこちらの店が取材を受けた映像が流れています。
毎朝開店前に、ご主人がお伊勢さんに礼をしてから仕事を始める姿に、歴史を守り続けるひたむきさと感謝の気持ちを感じて一層ありがたくいただきました。

★言わずと知れたスイーツ「赤福」 
赤福は市内に何店舗かありますが、いつも観光客でにぎわっています。
お土産はもちろん、その場でお茶とセットでもいただけます。
私は冬季限定のぜんざいを!
私の故郷(群馬)で「ぜんざい」といえば「お汁粉」のことです。
(この違いは私も不明確ですが、餡子の汁+お餅派=お汁粉一択です)

地元では「粒あんの汁&煮た餅」の組み合わせですが、こちらは「こし餡&焼いたお餅」です。
上品な口当たりと焼いたお餅の香ばしさに、「こっちの方が美味しい」と心でつぶやきました。
やっぱり伊勢には「素朴な上品さ」を感じます(語彙力なくてすみません)

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★地元御用達!おいしいパン屋さんPLATINI
駅からも近い人気のパン屋さんです。小さな店舗なので1組入店したら後は外で待ちます。
クロワッサンは香り豊かでサクサク、他にもバゲット系やサンドウィッチもあります。
朝ごはんやブランチにちょうどいいし、お値段も手ごろなのにクオリティが高い!ショーケースの前でオーダーするスタイルなので、後ろの組を気遣いながらも散々悩みましたw


★吹上交差点先のテイクアウトなど
結局、食べたいものがありすぎて制覇することができなかった「吹上交差点」から百五銀行に向かう道の数店舗

サンドウィッチやオードブルまで「ちょっと食べたい」ものからお弁当まで、どれも刺さるラインナップ。
また、お豆腐屋さんや朝早くからやっているお魚屋さんは刺身や魚の他にも名物「手こね寿司」のテイクアウトまで。滞在型や素泊まりの食事にめっちゃ便利です。

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特に魚屋さんのお刺身盛り合わせはリーズナブルで美味しい!
そして、丸ごと1尾の魚も買って宿で煮魚にしました。
どちらも宿で夜飲みにかかせません!
(寂しいので動画を見ながらひとり酒w)

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★JR伊勢市駅前のカフェ「参道テラス」の和紅茶

Wi-Fiが使えるし、ゆっくりできる駅の目の前のきれいなカフェってことで、滞在中は何度も使いました。
私のおすすめは「和紅茶」。コップにたっぷり入っていて、渋みもなく飲みやすいお茶にほっこりと温まります。
あぁ、疲れたとか次何しようかな・・・そんなタイミングで使える便利なカフェ。
私はいただきませんでしたが、カステラなどスイーツも豪華でしたよ!
(人が食べているのを恨めしそうに見ての推察です)


★エスプレッソが飲みたくなったら「カミノコーヒー」

伊勢外宮ちかくの美味しいコーヒー屋さんです。外からも入りやすく美味しいエスプレッソコーヒーをいただける貴重な場所です。
ドリップコーヒーじゃなくて「濃いコーヒー」を欲したらこちらです!


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★偶然見つけたパラダイス酒屋「酒のあおき」

餃子の美鈴の向かい側に偶然発見しました。
日本酒やワインの品ぞろえが豊富で、悩んだ時はお店のお姉さんに相談するとめちゃめちゃテキパキおススメしてくれます。
ガッツリ心をつかまれて、結局お姉さんがおすすめの地元の日本酒とワインを大量に買い込みました。
とてもリーズナブルなお値段、かつ、地元のおつまみも豊富でまさに酒飲みのパラダイスです。

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★謎だった「ぱんじゅう」

いったい何のことかわかりませんでしたが、パンと饅頭をかけているらしいです。
たこ焼きサイズの餡入りのプチスイーツで、伊勢に何か所かあるお店では出来立て1個からいただけます。
私がいただいたのは生地のトッピングに青のりがかかっていて、これが甘さと絶妙にマッチして想像以上のマリアージュです。
伊勢の食・・・おそるべしです!

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★卵味で美味しいじゃないか!「絲印煎餅」

お土産屋さんや市街地にも実店舗はありますが、国道23号線の店前を偶然通りかかってその店構えに吸い寄せられました。


お菓子にまつわる歴史的な展示などもあり、個人的にとても興味深かったです。
また、全種類「試食あり」です。どら焼きやら芋羊羹やら、気になるラインナップ勢ぞろいです。
この試食も「ガチの商品サイズ」のレベルで、調子に乗って全部食べると激しく満腹になりますw。
そもそも私はお煎餅はあまり好きではありませんが、これは「卵の焼き菓子」みたいでほっこり甘く、軽くて持ち運びも便利なので親戚のお土産に大量買いしました。

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★地元友達おすすめの伊勢うどん「つたや」

知人におすすめされた河崎地区のうどん屋さんで、地元の人がたくさん利用します。河崎地区にあるので、伊勢駅からちょっと足をのばし、昔ながらの街並みや運河沿いを散歩するにはちょうどいい距離です。


地元の人が通う理由がわかる何度もリピートしたくなるお店。
温かくて、柔らかくて、ちょっと甘じょっぱくて・・・「伊勢うどん」の美味しさをぜひ味わってほしいです。
私は色々乗ったのをオーダーしましたが、練り物もシイタケの煮つけも全部美味しかったです。

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★これぞご当地のおやつ「あられ茶漬け」

一言で言うと「不思議」です。
お土産物屋さんやスーパーでも売っています。
あられ+顆粒タイプのお吸い物の素という組み合わせで、熱々のお吸い物の中にお煎餅のあられを入れていただきます。

ふやかしてもパリパリでもお好みで・・・だそうです。
ちなみにおつまみで「あられ」だけを食べたら全く味がしなくてビックリしましたが、それでも食べすすめるとお米の甘さが際立ってこれはこれでアリか!と思いました。
クラッカーのように何かにディップして食べてもいいかもです。

★昆布の老舗「酒徳昆布」
老舗の昆布問屋さんです。コロナでなければ「おぼろ昆布」の手すき体験もできるそう。今は休止中なので店舗で昆布のつくだにと最上級のおぼろ昆布を購入。
いろんな種類のおぼろ昆布があり、普段使いから特別な料理まで、用途別に活用できそう!
せっかくなので最上級のおぼろ昆布を買いました!!


*海苔と乾物の専門店「かねやす」
こちらも老舗の海苔問屋さんで自分用に最上級を購入。それでも都内のデパートで買うよりよっぽどお得!
さらに、宿のオーナーにおススメされた「お茶漬けの素」は2つ入りで激安!!(値段忘れましたが100円代だったかと・・・)
海苔は和食ばかりか洋食にもよく合います。

普段使いに便利な「もみのり」「芽ひじき」も購入。びっくりするほどお得なお値段です。

乾物はかさばらないので、自宅用にもお土産用にも重宝します。
昆布とともに「うまみ」あふれる伊勢の食材に改めて奥深さを感じます。


★おしゃれすぎる!美味しすぎる!御神饌クッキー「サトナカ」
河崎の元砂糖問屋さんをリノベした店舗で、これまたおしゃれ過ぎるパッケージで販売しているクッキー。
実は、伊勢訪問よりかなり前にネット検索で偶然発見し、「いつか伊勢にいったら買おう」と心に刻んでいた品物と運命の出会いを果たし小躍りしました!

伊勢の素材を使ったナチュラルで滋味深い味に思わず感動します。
クッキーの味は塩や黒糖などイメージしやすいものはもちろん、米・昆布など味をじっくり感じながらいただきました。
当然、添加物や人工の保存料や甘味料を使用していません。

また、ネーミングや丁寧な包装にも愛とセンスが光る逸品は、お土産に使えばセレクトした自分のセンスを絶賛されることでしょう!
おしゃれで美味しい!


★巨大ピザ窯があるワインバー「nousagiya」(のうさぎや) 
大通り沿いにあるワインバーと思いきや、ワインのみならず大きなピザ窯がある「窯焼き料理」も自慢のお店。

お酒を飲む」ことが前提の店で、ちょっと見は入りづらくて二の足を踏みますが、ドアを開けた瞬間にそれは杞憂に変わります。
人懐こい店主のお兄さんが温かく迎えてくれ、たとえ新参者でも居心地の良さにホットすることでしょう。
ワインのラインナップは豊富で自然はワインを堪能しました。
また、料理はピザもさることながら、窯で焼いた軍鶏や地元野菜は驚愕の美味しさです。


伊勢の食に触れて発見したこと


ご当地にはその土地の人が「あたりまえすぎて気付かない」けど「珍しい食文化や食材」があります。

以下、「ヨソモノ目線」で感動したもの、あったらいいなと思ったものを列記します。

★食べ比べがしたい「揚げ焼き」
結局一番美味しく印象に残ったのは、豪華料理でも初めて目にする珍しい料理でもない「油揚げを炙ったもの」です。しかし、これが忘れられない味となりました。
色々な店に行く度にオーダーしていただきましたが、それぞれ微妙にトッピングやタレが違います。これを「食べ比べ」できたらどんなに楽しい事か!

★大きなサイズで売ってくれ!「甘いうどんタレ」
伊勢の皆さんは商売っ気がない!と痛感したのはコレです。
そもそも伊勢うどんの評判は必ずしも「美味しい」ばかりじゃなく、「あれはうどんじゃない」「柔らかすぎる」など、名物に美味いものなしの一例のように言われます。

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ところが、食べたてみればこれがちゃんとおいしいじゃありませんか!
もちろん普通の「うどん」とは全く別物です。
家に帰っても作りたいと思ったらお土産用の「パック」があります。
しかし、このタレは他の料理にも活用できる便利な調味料なんです。
焼きうどんや野菜炒めの味付けばかりじゃなく、カレーやシチューの隠し味や煮物の味付けまで・・・「タレだけ買って帰りたい」そのニーズにこたえる「タレ」が「自宅用の小さな容器」でしか発見できなかったのはとても残念です。
しかたなく、なるべく多くのメーカーのタレを買い集めました。
自宅で味比べと自分で再現するための参考にします。

ぜひ観光客に伊勢の味を自宅でも味わってもらうべく「大き目サイズのタレ」と「活用レシピ」を商品化して欲しいです。

★知らなかったよー!胸キュン食材「真珠貝の貝柱」
あこや貝から真珠がとれることは知っていましたが、その貝柱が食べられることは知りませんでした。しかも、その形が「勾玉みたい」と聞いたときは、私の中にかすかに残っている乙女心にキャンプファイヤーくらいの火がともりました。
なにもかもおしゃれすぎる!!!

これは絶対に推したほうがいい!と思ったものの、収穫量が少ないのでしょうか?
食材そのものも、使った料理もメジャーに見かけるものではありませんでした。
天ぷらが美味しいと聞きましたが、私は運よく「パールクリームコロッケ」でいただきました。

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しっとりプリプリな小ぶりな貝柱にすっかりハートを射止められました。
真珠といい、貝柱といい、あこや貝の神秘・・・素敵すぎます!
これもぜひ推して欲しい!昔の女子代表として激推しです。

★びっくりした「餅好き文化」
ご当地のスーパーを探索するのは楽しいものです。その中で発見したのは「餅、どんだけ好きなの?」であります。
餡を包み込んだ餅はもちろん(ダジャレではなく)。団子から草餅や黄な粉餅やら・・・はたまた「自分で揚げてね」の切り餅まで・・・
展開しているスペースが半端ない!

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さらに気付いたのは「餡子も好きなのね」であります。
普通に最中の皮と餡子が別売りされている風景は、和菓子屋の娘としては実家以外で見かけたことはありません。
ご当地の甘いもの文化は餅派と饅頭派にわかれるかも・・・
と推察してみました。

餅のラインナップも「**味」とか「**派」とかカテゴライズして紹介したら、赤福だけじゃない新しい「甘いものマーケット」になると思います。
個人的には「みつ団子」が食べられなかったが最大の後悔です。
次回絶対制覇します!

★なれると美味しい「柔らかい麺」
繰り返しますが「あれはうどんじゃない」と言われますが、その通りです。
あれは「柔らかい麺」という別カテゴリーです。
コシとか歯ごたえを期待する人はどうぞ他をあたってください、というスタンスの柔らかいもちもち麺は、カレーうどんや焼きうどん、はたまたナポリタンにまで使われています。
そのどれも「喉ごし最高!コシが命のうどん」や「アルデンテのパスタ」とは一線を画します。

しかし、やわらかいもちもち麺にはそれでしか出せない美味しさがあります。
そして気付いたのは、伊勢の人はこの「もっちり柔らか食感」が好きなのであります!!

赤福しかり、餅文化しかり、うどんだって「やわやわ」じゃありませんか。

伊勢うどんを使ったレシピは麺料理だけでなく、軽くつぶしてピザやお好み焼きの生地のように使っても、甘辛く煮てトッポギみたいにしても、餅のようにスイーツとして使っても・・・アレンジレシピは山ほど作れます!

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★間違いない「エビ」
残念ながら伊勢エビを食べる機会を逸しました😢
丼ものばかりじゃなくカレーやうどんにも「エビ」をメイン食材にするものが多く、地元友達に聞くと「とりあえずエビを乗せておけば間違いない」というエビ信仰?があるようですw

しかしその「エビ」は関東の私が想像するちっさな冷凍エビじゃなく「伊勢エビ」なんですよ。
エビの基準が違います。
エビ好きの人にはたまらない食文化だと思います。

★「コーヒーチェーン」事情
関東圏ほどスタバを見かけませんでした。
ですから、タリーズやドトールは皆無です。
もちろん伊勢にも美味しいコーヒーやさんはありますが、たまにドリップじゃなくてエスプレッソマシーンで入れた濃い深入りタイプを猛烈に欲するときがありました。

その一方でおそらくコメダ珈琲がテンプレートになっていそうな地元コーヒーチェーンもありました。
メニューから「似て非なるもの感」を出そうという気合がじわじわと感じられたので、話のタネに行ってみてもいいかもしれません。
ご当地コーヒーチェーンは面白い!それを売りにしても面白いと思いました。

★伊勢のお土産で「おうちごはん」実演(インスタライブ)

帰宅後、伊勢で買ってきたお土産でパスタとチャーハンを作りました。

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当別豪華なものを買ってきたわけではありませんが、ちょっとした調味料や乾物は普段の料理にとても重宝します。

実演はインスタのアーカイブ視聴できます。

インスタアカウント
@riettajp

番外編

★電動自転車
この滞在を通じて自分の生活に大きな変化を与えたのは「電動自転車を買う」と決めたことですw

今回貸していただいて初めて乗った電動自転車はとても快適で、外宮と内宮の往来ばかりか二見まで軽々と往復できました。

乗り回しすぎて、バッテリー交換に立ち寄った際にご担当者にビックリされました。
どんなに走っても3,4日は余裕で持ちますが、バッテリーだけ気軽に交換していただけるのでとても安心して使わせてもらいました。

自宅へ戻り、いつもの買い出しへママチャリを漕ぎ出して愕然としました。
もはやエクササイズバイクの負荷MAXくらい全然動きません。
さっそく来週、電動自転車を買いに行く予定です。

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★スーパー銭湯「みたすの湯」
滞在中フリーに使えるチケットをいただき、喜んで通い倒しました。
タオルもレンタルしてくれるので文字通り「手ぶら」です。
露天風呂には大きなテレビもあり、ゆっくりつかりながらバラエティー番組を見て爆笑して一日が終えます(なんと贅沢な!)
また、滞在先の近所には別の銭湯もあり、そちらもキレイで広い設備が快適でした。
二見からくみ上げ海水露天風呂(小さいけど)もあり、独り占めして身もココロもスッキリとしました。


最後に・・・


本当に安心して滞在できるように常に気を配ってくださったご担当者の三宅さんに感謝しかありません。
また滞在した2か所の宿のご主人も温かく、自分のペースで過ごせるように快適な場所と時間を提供して下さいました。

帰ってからすぐに伊勢ロスになっています。

言葉で言うと平たくなってしまうのが残念ですが、「食」も「人」も自然で温かい。
そんな滋味深さや懐の深さを体験して、自分の言葉で表現しきれないもどかしさも感じます。

これからも伊勢を思い出し、食材や味を日常に取り入れていきたいと思います。
また勝手に伊勢アンバサダーとして、「とにかく行ってみて」「とにかく食べてみて」そして「行くならこれがおすすめ」と推し活動をしていきます。

長々と自分目線で書いたこの記事が、行ってみよう・食べてみたいのキッカケになればとてもうれしく思います。

本当にありがとうございました。

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本多 理恵子(Honda Rieko) 料理家/著述家
https://rietta.me/

【滞在期間】2021年11月14日〜11月23日

※この記事は、「伊勢市クリエイターズ・ワーケーション」にご参加いただいたクリエイターご自身による伊勢滞在記です。
伊勢での滞在を終え、滞在記をお寄せいただき次第、順次https://note.com/ise_cw2020に記事として掲載していきます。(事務局)