エニアグラム タイプ3達成する人 の例

今日は、以前簡単にご紹介したエニアグラムについて、身近で起きた例を元に深めたいと思います。

エニアグラムの前に、前回投稿したSUMRAISサイクルを利用した業務改善についてのその後なのですが、実は、業務立て直しの肝であったBさんが突然会社に来なくなりそのまま辞めてしまいました。
前回お伝えした通り、業務改善自体はうまくいっていました。実際、Bさんが来なくなってもそれまでに仕組み作りが進んでいたため、業務が滞ることはありませんでした。
ではなぜBさんは辞めてしまったのか・・エニアグラムで考えてみました。

Bさんはエニアグラムではタイプ3でした。
タイプ3は「達成する人」
認めてもらいたい欲が強く、あらゆる面で努力を怠らず達成に向けて頑張れる人なのですが、その理由は素の自分に自信がないから。理想に近づくための努力を出来ているうちはいいのですが、評価されないと徐々に理想になりきって嘘で自分を固めるようになり、モチベーションを下げていきます。評価してくれない人を蔑むようになり、自分が褒められるために、周りを落としてまで自分を上げようとするようになります。

今回のBさんは、実力以上の仕事を任されスマートに振舞えないことを取り繕い、課題解決の方法を探すより自分のイメージを守る方法を探すようになっていて、まさにタイプ3の良くない面が前に出てしまっていました。客観的に見れば私やほかの社員の手が入ったものの立て直しには成功していたため、会社として高い評価を受けられるはずだったのに、残念です。

Bさんに今回の業務を任せる時点で必要だったのは、頻繁に現場を見に行って、多少混乱していたとしても、Bさんを奮い立たせるような言葉をかけてくれる上司や先輩を置くことだったと思います。
タイプ3は評価されることが大切なので、一人でいること(評価者がそばにいないこと)はとてもストレスです。私が関与するようになってからはタイプ3であることを意識した声掛けを上司の方々にも伝えていましたが、恐らくそれまでの間にBさんは上司に対する信頼や尊敬の気持ちを無くし、自分を馬鹿にする許せない人たちと感じていたのだろうと思います。そもそも、私たちが立て直しに入ってきたこと自体が許せなかったのかもしれませんね。

今回は残念な事例のご紹介になってしまいましたが、エニアグラムをもっと学んで、今回のようなことが起こらないようにしていければ良いなと思っています。

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