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【ヨーロッパ周遊一人旅】ボスニア・ヘルツェゴビナ、首都サラエボ編

この旅の中でも訪れたかった場所の一つ、ボスニア・ヘルツェゴビナ。
やはりイメージが強いのはボスニア紛争ではないかと。観たかったのは複数の人種、宗教が混在するが故の独特の街並み、ボスニア紛争の博物館、第一次世界大戦の引き金になったサラエボ事件のラテン橋。それらがある首都のサラエボを巡りました。

今回はスロベニアの首都リュブリャナからバスでの入国。夜の20時にリュブリャナを出発し、サラエボ着が翌朝の8時。複数回の出入国審査を繰り返す12時間の移動でした。
夜行バスで移動すると宿代が浮くのが有難いけど身体はバキバキ😂
まずは今晩のゲストハウスに荷物を預け、その後早速市内の中心部に繰り出します!

ゲストハウスから街の中心部に入ると、まずはイスラムの人達が形成するエリア。

ヨーロッパなのにどこかアジアっぽい街並みが続きます。

けど僅か数分道を進むと、そこには教会が現れる😮こんなに密接に複数の宗教と人種が混在してる場所って他にもあるのかな?

中心地にある"文化の線"。西に進めば西洋が、東に進めば東洋が現れるとっても面白い場所。このラインを境に街並みがガラッと変わる。ここからはイスラムのお祈りと教会の鐘の音が同時に聞こえる。独特だぁ🤔

街の中にミュージアム発見!
ボスニア紛争を扱ったミュージアム。
早速中に入ってみる。

博物館と言えど、紛争が起きたのは僅か20年前。
展示品はどれも真新しく、それがまた非常に衝撃的だった。

ボスニア紛争とは?
いったい何があったのか?

ボスニア紛争は1992年から1995年にかけて、ボスニア全土で起きた紛争です。

ポスニアに住む人たちは言うそうです。
誰も戦争なんてしたくなかったのに、気付いたら始まっていた。

旧ユーゴスラビア連邦を構成する国の一つであったボスニア・ヘルツェゴビナ。
ボスニャク人と呼ばれるイスラム教徒の人々、セルビア正教を信じるセルビア人、カトリック教徒のクロアチア人が共存して暮らしていました。民族の違いを特に意識することはなく、お互いを尊重しながら仲良く共存していたそうです。異なる民族同士の結婚もごくごく当たり前だったとか。1984年には、サラエボ冬季オリンピックが開催されるなど、国家の経済も好調でした。

ところが1991年、旧ユーゴスラビア連邦が崩壊し、ボスニアの独立を巡って民族間の対立が起こりました。そして、それぞれの民族が領土を巡る争いを繰り返しました。背後にはボスニア領土を狙う国が、民族意識を煽り立てたとも言われているそうです。自分たちの領土に他の民族が入らぬよう、民族浄化を目的とした虐殺や虐待が行われたと。
市場なども襲撃され、この紛争により、少なくとも20万人が亡くなり、難民・避難民は200万と言われる戦後欧州で最悪の紛争です。

紛争は1995年末、アメリカ合衆国による強力な調停により、パ リで紛争当事国首脳が和平調停に正式調印し終結した。

未だ国内には8万個以上の地雷が残っているそうです。

#STOP  THE WAR
訪れた人たちのメッセージ。

国とは、人とは、民族とは、平和とは、
本当に守らなければいけないものは何か。
一般大衆は紛争で得られるものなんて殆ど無いはず。政治家が利益を生み出す為の道具だったのではないかと感じてしまいました。

そしてここが「ラテン橋」。
第一世界大戦の引き金になったサラエボ事件の起きた場所です。
1914年、オーストリアの皇位継承者とその妻がセルビア人の青年に暗殺された事件。
今も川の渡橋として、地元民も環境客も普通に通ることが出来ます。

橋の袂には当時の写真が展示されていました。

ふぅ〜、、
ここまででだいぶ気持ちが重たくなってしまった。

けど、今のボスニアは平和を取り戻していて、街並みも本当に綺麗!知らない人が訪れたら、20年前に紛争があった場所だなんてわからないであろうぐらい!
あと人がとても温かい😁‼︎人懐っこいっていう表現が合うかなぁ🤔凄くみんな気さくで親切でした!

その後は楽しく街を散策♪

ボスニアコーヒー!
トルコの影響を受けている煮出して飲むタイプのコーヒー。粉状のコーヒーを水から沸騰させて煮出して、粉が沈んだところで上澄みを飲むというスタイル。ちょっと粉っぽくて苦いので、水と砂糖菓子?が一緒に出てきます。
美味しかったよー!

こちらはブレク!
薄い皮で具を巻き、それをグルグル渦巻き状にして型の中で焼く、ボスニアの国民食!
薄いパリパリしたパイ生地の中に挽肉やほうれん草、チーズがたっぷり入ってます。
これも本当に美味しかった!

あとボスニアは煮込み料理が有名らしく、こちらも頂きました!

食べ物にハズレ無し!物価も安く、ひさしぶりにお腹いっぱいになれた🤣✨

まだ紛争のイメージも強いかも知れませんが、治安の悪さも感じることはなく、綺麗な街に美味しい料理、
凄く良い国でしたよボスニア・ヘルツェゴビナ✨

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