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アクセシビリティ について考える

今日から、IBM Think Summit Japanがはじまりました。4日間のデジタルイベントで、Day1のテーマは、「テクノロジーと共創がもたらすサステナブルな社会」でした。

昨今、多くの企業が、「時代ともに持続可能な世界を築く」をテーマに、SDGs達成に向けた取り組みを発表するようになりましたね。Think SummitでもIBMフェローで日本科学未来館の館長の浅川さんが登場していました。誰一人取り残さない(Leaving no one behind)社会に向けてが原則ですが、コロナ禍においては、心身に何らかの障がいを抱え生きる人々は特に生活に困難を感じるシーンが多いと聞いています。マスクをすることが一般的なっていることから、口元が隠れてしまっていて聴覚に障がいがある人は、今までよりもコミュニケーションが難しいようです。

最近、情報のバリアフリーの実現を目指してウェブアクセシビリティを提供している企業のエグゼクティブの方と会話する機会がありました。「アクセシビリティ」は、その名の通り、アクセスしやすさで、誰でもアプリやウェブサービスを利用できる状態にすることですが、何となく、障がい者とか高齢者といった方のための方策みたいで、特別なもののような印象を受けたことも事実です。さらにアクセシビリティに対しては、各国で法的なプレッシャーが高まっていることもあって、企業がガイドラインを遵守しなければならないために実施する取り組みになっているようにも感じました。

最近の動きを調べてみると「特定のユーザーを排除しない、みんなが使えるようにする」ことを強調するために、あえて「アクセシブル」ではなく「インクルーシブ」という別の単語を使っている記事を読みました。なるほど、これはしっくりくる感じです。「インクルーシブ」は包括的と訳せますから。できあがったアプリやウェブサービスに対して、アクセシブルにするのではなくて、ダイバーシティというか、多様な人々を、アプリ開発の早いプロセスで一緒に巻き込んだ「インクルーシブ」な取り組みで、誰でも使えるソリューションを構築するのが理想的なスタイルなのだと思いました。

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