エッセイ集　『仔牛の涙』より　「海開きに、夏到来」著:夢　明日香

『仔牛の涙』より
　「海開きに、夏到来」

著:夢　明日香

こんにちは。

『海開き』『海の日』
僕には関係ないと思っていた

小さな男の子
小さな女の子
無邪気に遊んでいる

大はしゃぎする若い男女
コロナで疲れていたんだなぁ

凄い渋滞、感染リスクがあっても
人々は海を求めて歩きだす

明日が分からなくなる人生
今を楽しく生きる人が多くなった

若い人たちは
激しく変わる環境や気候に
ついて行けなくて
明日を見失うのかもしれない

誰が悪い訳ではない

今年は
海開きが出来たのは
皆んなの努力の成果

はっきりと結果が見えない世界で
生きていくのは

自分を騙して生きていく方が楽なのか？

身近な空間に幸せを感じられる心
自然を愛する心
自然に恵みを受けている感謝の心

そして
次の世代に住み良い環境を繋いでいく

この歳になって分かりかけてきた

蛍の季節も終わりを見せるけど
来年に備えて卵を産み、川底で身を休め
美しい姿を見せてくれる

闇の中を
自分が生きている証として彷徨う姿

人の命のように見えるのは
僕だけですか。？