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「なぜ、庭に立体感がないのか」それはシンボルツリーがないからだった!

「うちの庭、立体感がないんだよなぁ……」
これは庭づくりを始めたころに、わたしたち夫婦が持っていた悩みです。

じつは、立体的な庭づくりには「シンボルツリー」が欠かせません。背が低い植物ばかりでは、のっぺりとした印象になりがちです。

立体的な庭にするなら"アクセント"が大切。そのことに気づいてからは、樹木や低木を植えるように意識しました。今では、多種多様な樹木が育つ庭へと変化しています。

この記事では、立体感のない庭から理想の庭へと近づくお手伝いをします。ぜひ、これから紹介する「11種のシンボルツリー」を参考にしてみてくださいね。




そもそも庭に立体感がないのはなぜ?

「SNSや雑誌では、あんなに素敵な庭なのに……」

庭づくりをしている人なら「イメージ通りにならない」壁にぶつかったことがあるかもしれません。

じつは、庭に立体感が生まれない理由には、このような原因が考えられます。

・シンボルツリーがない。
・植物が成長していない。
・種類が少なくまばらに見える。
・背丈の低い植物ばかりを植えている。
・ガーデニング雑貨を使用していない。

とくに庭づくりをスタートしたころは、植えている植物の種類も少なく、成長も緩やかなため、"余白"が目につきやすいもの。

また、憧れていた植物を植えたい一心で、花ばかりに目が向きがちではないですか?

これは、わが家の経験からいえることですが「人の好みは簡単に変えられるものではない」と思います。

心当たりがある人は、ピンっときたかもしれません。そう、同じ色、同じ雰囲気の花を無意識のうちに選んでしまう現象です。

そうなると、アクセントのない庭になり「おしゃれな畑?!」感が生まれます。

アクセントを出すコツは、ガーデニング雑貨を使用したり、風に揺れるグラスを植えたりするのもひとつの手です。

とはいうものの、おすすめは「シンボルツリーを植えること!」これに尽きると思います。

季節を感じるシンボルツリー【おすすめ11選】

わが家の庭で、とくに季節を感じるおすすめのシンボルツリー11種類を紹介します!

①アメリカハナズオウ(シルバークラウド)
②銀葉アカシア・プルプレア
③ハナミズキ(フェアリークラウン)
④モクレン(ジェニー)
⑤百日紅(サルスベリ・ブラックパールホワイト)
⑥スモークツリー(ロイヤルパープル)
⑦ジューンベリー
⑧銀木犀(ぎんもくせい)
⑨プリペット・レモンライム
⑩オリーブ
⑪プンゲンストウヒ・ホプシー

春におすすめ

【①アメリカハナズオウ(シルバークラウド)】

ちいさな花が密に咲き、枝もたわわ

【おすすめポイント】花・葉の時期で印象がガラリと変わる
【特徴】
・春先に小さな濃いピンクの花をつける。
・白×緑の斑入りの葉が美しい。
【デメリット】
・枝が混みあいやすい。
・成長が緩慢
【分類】落葉中木類
【樹高】約3~8m
【耐暑性・耐寒性】どちらも強い。

【②銀葉アカシア・プルプレア】

ビタミンカラーは生命力のかたまり

【おすすめポイント】花も葉もどちらも魅力的
【特徴】
・花が咲いていない季節でも楽しめる。
・銀緑と赤紫の葉が個性的
【デメリット】
・寒い地域では枯れることがある。
【分類】常緑中木類
【樹高】約5~8m
【耐暑性・耐寒性】暑さに強く、寒さに弱い(-5℃ほど)

【③ハナミズキ(フェアリークラウン)】

もはやアートのような立体感

【おすすめポイント】丈夫で手間がかからないので初心者向き
【特徴】
・王冠型の花に引き込まれる。
・紅葉も美しい。
【デメリット】
・小さな苗木は、花が咲くまで数年かかる。
【分類】落葉高木類
【樹高】約4~10m
【耐暑性・耐寒性】どちらも強い。

【④モクレン(ジェニー)】

シックで上品な色合いに目を奪われる

【おすすめのポイント】開花期が長く、樹高がコンパクトにおさまる
【特徴】
・ワインレッドのシックな色
・ハート形の花姿は存在感あり。
【デメリット】
・葉が密に茂りやすい。
【分類】落葉低木類
【樹高】約1~2m
【耐暑性・耐寒性】どちらも強い。

夏におすすめ

【⑤百日紅(サルスベリ・ブラックパールホワイト)】

雨しずくがよく似合うサルスベリ

【おすすめのポイント】濃い葉色と、白い花のコントラストが美しい
【特徴】
・小型のサルスベリ
・黒褐色のツヤのある葉が独特
【デメリット】
・特になし
【分類】落葉低木類
【樹高】約1~3m
【耐暑性・耐寒性】どちらも強い(-15℃まで)

【⑥スモークツリー(ロイヤルパープル)】

葉色の美しさも特徴のひとつ

【おすすめのポイント】モコモコした花姿がユニーク
【特徴】
・個性的な花と濃い紫色の葉
・洗練された雰囲気
【デメリット】
・樹形が乱れやすい。
・剪定のさじ加減が難しい。
【分類】落葉低木類
【樹高】約1~4m
【耐暑性・耐寒性】どちらも強い。

秋におすすめ

【⑦ジューンベリー】

夕暮れ時のジューンベリー

【おすすめのポイント】お花見→果実の収穫→紅葉と長く楽しめる!
【特徴】
・春は桜のような花が咲き、秋には赤く染まった葉が美しい。
・果実は食用に活用できる。
【デメリット】
・果実期は野鳥対策に追われる。
【分類】落葉低木類
【樹高】約1~5m
【耐暑性・耐寒性】どちらも強い。

【⑧銀木犀(ぎんもくせい)】

金木犀とは対照的にひかえめ

【おすすめのポイント】淡色のちいさな花と香りに癒される
【特徴】
・金木犀より芳香が弱い。
・ナチュラルで優しい印象。
【デメリット】
・剪定に失敗すると花が咲かない。
【分類】常緑小高木類
【樹高】約1~5m
【耐暑性・耐寒性】暑さは普通、寒さに少し弱い。

【⑨プリペット・レモンライム】

青い外壁とレモンライム色の相性が抜群!

【おすすめのポイント】鮮やかな色は、遠目から見てもアクセントに
【特徴】
・華やかな葉色
・紅葉シーズンの葉色はさらに美しい。
【デメリット】
・風通しが悪くなると害虫が発生しやすい。
【分類】常緑~半常緑樹類
【樹高】約2m前後
【耐暑性・耐寒性】暑さに強く、寒さにやや弱い(-7℃ほど)

冬におすすめ

【⑩オリーブ】

真冬でも庭に緑があるのはうれしい

【おすすめのポイント】殺風景になりがちな冬の庭を飾る常緑樹
【特徴】
・一年中、グリーンの葉が風にそよぐ姿を楽しめる。
【デメリット】
・強風に弱い。
・害虫が発生しやすい。
【分類】常緑中高木樹類
【樹高】約3~4m前後
【耐暑性・耐寒性】暑さに強く、寒さは普通(品種にもよる)

【⑪プンゲンストウヒ・ホプシー】

天然のクリスマスツリーのよう

【おすすめのポイント】冬季に存在感と美しさが増す針葉樹
【特徴】
・青緑色の針葉樹がめずらしい。
・北欧の雰囲気を再現できる。
【デメリット】
・値段が少し高い。
【分類】常緑針葉樹類
【樹高】約5~20m前後
【耐暑性・耐寒性】暑さに弱く、寒さに強い。

未来を想像しながらシンボルツリーを選ぼう!

「どんな庭を作りたい?」ときどき自分に聞いてみる時間を持ちましょう。ざっくりとしたイメージでもOKです。

わが家は「野鳥が訪れる庭にしたい……」このようなイメージからスタートしました。4年経った今では、野鳥のにぎやかな鳴き声に苦笑するほど。

新年に初めての来客が、いえ、来鳥「アカゲラ」の訪問に大興奮! 落葉したスモークツリーで休息している姿に、"ほっこり"させてもらいました。

撮影できず……フリー素材から

未来を想像しながら、自分らしい庭を作るのは最高に贅沢な時間です。小さかったシンボルツリーの成長とともに、庭の変化も楽しめますよ。

紹介しきれなかったシンボルツリーや植物については、X(Twitter)やブログ、そしてnoteでも発信していきます。ぜひ、興味のある人はのぞいてみてくださいね!


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