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低アルコール飲料(3); 主なデメリット

  1. おいしくない

一般のスーパーやコンビニで購入したノンアルコールビールなどの一番のデメリットはおいしくない事ですね。これは、海外と日本での製造方法の違いが深く関係しています。

 海外で主流な製造方法は、いわゆる”脱アルコール製法”です。
これは通常通りビールを製造した後に、アルコールのみを抜く方法です。この製造方法であれば、ビール本来の味や香りを残しながらノンアルコールビールを作ることができます

 一方、日本で主流な製造方法は、”最初からアルコールを生成させない製法”です。日本の法律では、脱アルコール製法での製造は、通常のビール同様の酒税がかかります。さらに、アルコールを抜くために必要な設備は高額ですからコストが高くなります。そのため、日本では脱アルコール製法は避けられがちです。その結果、日本の多くのノンアルコールビールは、おいしくないと感じることが多いのです。
なお、日本の大手メーカーでは抽出した麦芽エキスに、糖類や香気成分などを加え、調合する方法が主流みたいです。

2.添加物が多い

上述のように、日本で主流な方法で製造されたノンアルコールビールは、本来のビールの味に近づけるためにさまざまな成分が含まれています。

これらのノンアルコールビールには、天然甘味料または人工甘味料が使用されているものが多いです。天然甘味料は血糖値を上昇させる糖質を含むため、飲み過ぎは糖質過剰になります。
一方、人工甘味料は、血糖値を上昇させる糖質は含まれていません。しかし、人工甘味料は砂糖の何倍もの甘みを感じることができ、その甘みに慣れてしまうとより甘いものを多く摂取してしまう可能性があります。そのため、結果的に食欲を増進させ、エネルギー摂取量が増えてしまうことにつながるかもしれません。
人工甘味料については、この他にもいくつか問題点がありますが、これは別の機会に述べたいと思います。

 結論としては、低アルコール飲料は、アルコールを含まない(あるいは微量のみ含む)ので、肝臓への負担は少ないですが、甘味料を含む製品もあるため、毎日大量に飲み続けるのは好ましくないでしょう。1日の摂取量は、ノンアルコールビールであれば基本的に350ミリリットル以内にとどめておくのが望ましいと言われています。

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