アルコールの分解時間; 飲酒運転を避けるための知識

お酒は適量を守って飲めば、二日酔いにならず、しかも心身の健康に大変よいものです。

しかし、適量以内で飲んでいても、飲酒運転だけは充分に気をつける必要があります。警視庁の調べによると、飲酒運転の死亡事故率は、飲酒なしの約8.1倍にもなるそうです。

アルコールには脳の機能を麻痺させる作用があります。少しでもアルコールが体内に入ると注意力や判断力が低下、動体視力が落ちる、視野が狭くなるなど、身体的機能が著しく低下します。

アルコールが分解されて体内から無くなるまで絶対に運転は行わないというのが重要です。では、どれくらい待てばいいのかを知りたいところです。

調べてみると、人が1時間で分解できるおおよそのアルコール量=体重(kg)×0.1 で、計算できると分かりました。

例えば、体重60kgの人であれば、1時間で分解できるアルコール量は6g、体重40kgの人であれば4gということになります。
以前に紹介したアルコール換算例(下図)によると、
 
                             ビール         日本酒         酒粕甘酒
                             500ML        180ML            180ML
アルコール度数         5%              15%                1%
アルコール量            20g              22g                1.5g

例えば、ビール500ML(中瓶一本)飲んだ時のアルコール量は20gなので、飲酒後にアルコールが体内から無くなるには、
体重60kgの人であれば 20/6=3.33    で、約3時間20分 必要
体重40kgの人であれば 20/4=5         で、約5時間 必要

ということになります。飲み会ではこれより多く飲むでしょうから、2−3時間の休憩をとった程度では全く足りないですね。

さらに、計算値はあくまでも目安で、アルコールに弱い体質だったり、体調が悪かったりすると分解能力が落ちるので、アルコールが残る時間はもっと長くなる事にも注意が必要です。

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