『微風』

ジムへ向かう道のり。微風が体の前面を優しいエアバックのように受け止める。それは頑固な衝突を朗らかにする間接としての余白。揺られる木々の声が聞こえる。木漏れ日はキラキラと星のように。白黒と鳥が飛んでいる。世界との有機的な繋がり。一点の集中ではない多様なる注意の分散。大きなうねりとの絡み合い。尊い経験。

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