人生ではじめてツッコミを入れた話
小学校二年生のときの話なんですけど、うちは親が転勤族だったので引っ越しが多かったんですよ。
転校する、ってなった時にクラスのみんなが一言ずつ書いたメッセージカードみたいなのをくれたんですね。内容は、転校しても僕のこと忘れないでね、とか、私のこと忘れないでね、とか、今考えると言い方悪いですけど主に私のこと覚えとけよ的な内容が多かったですね。
まぁ、それはいいとして、転校するのは不安で寂しい。けど、みんなからのメッセージは嬉しい。ていう子供ながらに複雑な感情を持ったのを覚えてますね。
それで、転校して2、3ヶ月立って新しい学校にも馴染んでた頃に家に自分宛の大きな封筒が届いたんですよ。送り主は転校前のクラスで、中身はひとりずつ原稿用紙一枚分の手紙でした。
え!みんなまだ覚えててくれたんだ!そしてこんなにしっかりした原稿用紙の作文!っていう驚きと嬉しさを感じましたね。まぁ今考えると先生に無理やり書かされてめんどくせーって思ってた子もいたでしょうけど、とにかく嬉しかったですね。
みんなどんなことを書いてくれたんだろうと、見てみました。
鈴木くん(仮名)元気ですか?僕わ元気です。鈴木くんがいなくなってからさびしいです。・・・。
とか。「は」が「わ」になってる子は結構多かったですね。低学年だとあるあるなんでしょうかね。
鈴木くん元気ですか?私のこと覚えていますか?いま学校では〇〇をしています。・・・。
とか。転校前に覚えとけって言ったよね?という再確認ですね。
鈴木くんお元気ですか?私は元気ですか?・・・。
いや、知らんよ!それ俺に聞く?
これが人生で初めて声を出してツッコミを入れた瞬間でした。今でもハッキリ覚えています。小2の冬の出来事でした。
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