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猫アレルギーだけどStrayをあそんでみた
みなさん、この世で最も憐れな存在って何だかわかりますか……?
そう、それは猫アレルギーの人間です。なんと、猫アレルギーの人間は猫に触れたが無いのです!(人によるけど)
信じられますか……? あのもふもふを知らない人間がいるのです。いや、そもそももふもふなのかすらも知らない猫エアプなのです。
物欲しそうにすり寄ってくる姿に悩殺されたり、主人が構って欲しいのに塩対応をされたり、誰よりも幸せそうにぐでーっとなっているところに顔を埋めたり、彼らはそんな幸せを知らないのです。とてもかわいそうで憐れだと思いませんか?
彼らは猫を触りたくてたまらないのに、猫吸いしたくてたまらないのに、我慢を強いられている。この世の理不尽を一身に背負った戦士だ。彼らのおかげでみな猫と触れ合うことを許されている。みな、彼らへの感謝を忘れてはならない。
では彼らに救いは無いのだろうか……? いや、有る。
そんな彼らに『Stray』というものが存在する。
ストレイ、猫のゲームである。猫アレルギーに悩む必要もなければ、外出する必要もない。猫に触るどころか猫自身になることができる。
自由気ままに歩き回り、猫としての本能を解放せよ!
STRAYはいつだって彼らの味方である。たとえ彼らが、猫を触れないとしても。
そう……何を隠そう、私は猫アレルギーなのだ……!
産まれてこの方、猫に触れたことが一度もない。つまりここまでの文章は全て猫エアプの妄想で書かれている。
じゃあどうして猫アレルギーだとわかったのかというと、まだ私が幼い頃に落ちていた猫の毛に触れたらしく、その場所がアレルギー反応を起こして発覚したのだ。
けれどそれはまだ肌の弱い幼子の頃の話だ。今はもう大人になって肌も強くなり、もしかすると猫に触るぐらいなら大丈夫になっているかもしれない。そんな期待を持って、少し前にアレルギー検査をした時に聞いてみたら「そんな危険な考え捨ててください(要約)」みたいなことを言われてしまった。先生としてはそういう風にしか言えないのかもしれないが、そこまで念を押して言われてしまうとさすがに試してみる気も失せてしまう。
しかし、そんな私にも天より降りし救いがあったのだった。
それが『Stray』ッ!
というわけでそんな猫エアプの記事ですがよろしくお願いします。
前フリが長すぎたのでそろそろ本編に入りたいと思います……。
"Stray"は、前述したようにプレイヤー自身が猫となりいろんな場所を探索するアドベンチャーゲームだ。
細くて高い足場をぴょんぴょんと飛んで渡ったり——
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爪を研いだり——
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猫と戯れたり——
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猫のモーションが自然すぎる……!!!
驚くことに、自分で操作をしていて猫の動きに全く違和感を感じないのだ。
デフォルメされたデザインのゲームならともかく、リアルなゲームとなると少しの不自然さが大きな違和感を生み出すこともある。
けれどこのゲームはこのリアルなグラフィックに、このリアルさの猫なのにとても自然なのだ。生きているのだ。
というかそもそもグラフィックもほんと猫って感じなのがすごい! 毛並みもそうだし、瞳の絶妙な光の反射加減とかマジで猫。
画面としての解像度の高さももちろん、なにより開発チームの猫に対する解像度が非常に高いからこそ、この一匹の生命は生まれたのだろう。
猫エアプの感想なので、もしかすると猫ガチ勢の方から見れば違和感もあったりするのかもしれないが、それでも他の作品の猫と比べるとずっと自然だと感じるはずだ。
そしてあまりの自然さに、私は猫だったのかもしれない……となること必至だろう。(盛りました)
でも猫同士戯れる時間はいったんお預けに……!
猫は人の住んでいた形跡のある場所へと迷い込んでしまいます。
なんかずっと「猫」って呼び方だと味気ないので、ここからは「ネココニャン」と呼んでいこうと思います。特に意味はありません。
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なにやら不気味な雰囲気……
そんな中でもネココニャンはマイペースに闊歩していきます。
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監視カメラと見つめ合うネココニャン。
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キーボードを踏むネココニャン。
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飼い主が離席している間に飼い猫がキーボードを踏んじゃって……。
もしこれがオンラインゲームだったらそのままチャットも送っちゃって……的な猫の飼い主ならあるあるらしい体験を、猫の視点から行うことも出来ます。私は飼ったことないんでわからないですけどね!!!
この先を進んでいくと人間……ではなくロボットの住む町にたどり着きます。
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どうやら猫を見たことがないらしく、最初はびっくりされるのですがすぐになじんでいきます。
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演奏してくれるロボットの横でねむねむにゃんこなネココニャン。
ロボットも猫がお好きなようで、ネココニャンがじゃれつくと顔のモニターにハートマークが浮かび上がります。
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私も猫にこんな風にじゃれつかれたい人生だった!!!!!!!!!
なあ……なんで、どうしてオレは猫アレルギーなんだ!!!!!!! 理不尽じゃないか!!!!!!!!!!!!
たったひとつの呪いが……猫アレルギーという呪いをこの身に宿して生まれた私は、ただ猫に触れることすら叶わない——。
酷い話じゃねぇか……酷い世界だろここは!!!!
……すみません、少々取り乱してしまいました。
どうやらそんな猫アレルギーに厳しい酷い世界だったため、この世界は人類が絶滅してしまったようなのです。(猫アレルギー関係ない)
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絶滅した人類を恋しく思う機械たち……ニーアオートマタ?
この画像にも映っていますが、実はこの街に来る途中で「B-12」という小型ドローンと出会い、翻訳や解析などネココニャンにはできないアクションを担当してくれます。
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……ポッドだこれ!!
しかも「B-12」という名前も順番を逆にすれば「12B」と、まるでヨルハ部隊のような名前になる……これはもう気づいてしまったのかもしれない。
けどこの子はアンドロイドではないので「ポッド222」と命名しよう!(猫の日)
もしかするとこのゲームはNeKo:Automataだったのかもしれない……。
冗談はさておき……ゲーム的には全くニーアオートマタではないですが、世界観がポストアポカリプスでロボットが生きている世界なのもあり、なんとなく猫好きだけじゃなくて、そういうのが好きな人にも楽しめそうな雰囲気のゲームです。
他にもニーアオートマタやこの手の作品にあるあるな要素とかもあったりするので、是非プレイして見てください!
私はこのゲームを始める前は「猫になってのんびりと街を探索する」ゲームかと思っていたのですが、思った以上にしっかりと世界観が出来ていて、それにそったシナリオもある。
ネココニャンが迷い込んでしまったこの場所は地下シェルターになっているようで、ロボットたちにはここから出て地上に行きたいという想いがあるらしい。
そんな彼らの望みを叶えること。そしてネココニャンも同じく地上に戻り、別れてしまった猫仲間たちと再開する。あとポッド222は長い間起動していなかったことで失われてしまった記憶を取り戻していく。
そんな3つの視点が絡み合い、”迎える結末”とは——ッ!
というのが本作の物語のようだ。
この場所に詳しいロボットたちの助力を借りながら、ロボットが通れない場所や出来ないことをネココニャンとポッド222がこなしていく。
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そんな風に進めていくと、物語の途中でとある出来事が発生します。
私はここまで進めている間にふと「ネココニャンはこの場所やポッド222に対してどう思ってるんだろう?」と気になったりもしたんですが、あまり深くは考えなくて「まぁでも、あまり頓着とかはないのかもな~」って軽く思っていたんです。
でも実際は全然そんなことはなくて、ネココニャンもネココニャンなりに想いがあったんです。
なんと、ポッド222が一時的にショートしてしまった時にすぐさまネココニャンが駆けつけて、地に落ちたポッド222を加えて安全なところまで運んであげるんです……!
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ねっ、ネココニャンおまえ……おまえ!!!!!
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猫×ドローンという新たなカップリングが産まれた瞬間だった——。
いやほんとこういうの弱いんすよ……!!!
ただでさえ私ロボ萌えする方なのに、そこに動物のそういう優しさみたいなの入れてくるの反則だろ!!!!
ネココニャンもネココニャンでちゃんと大事なところはわかってるというか、ちゃんとなんか想いみたいなのがあるんだなっていうのがここでわかるのが良くて……これ猫とかペット飼ったことある人だったらもっとやばいんじゃないだろうか……?!
動物と機械という異質なカップリングの間に垣間見えた絆……不意打ちで見せてきたこの一匹と一機の関係性につい萌えてしまいました。
猫×ドローンてぇてぇ……
はい! まぁそんな感じで……
本作は猫という概念の具現化、ロボ萌え、異種族間の絆と尊さ、そしてサイバーパンクでポストアポカリプスでディストピアな世界観……まるで製作者がひたすら好きなものを詰め込みまくったかのような”Stray”というゲーム。
猫アレルギーにも優しい最高のゲームでした!
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猫アレルギーじゃない人にもおすすめしていきたいところですが、猫好きは当然もうプレイしていると思うので……!! 今更布教する必要もありませんよね……?
だから私は”猫好きだけど猫アレルギーというこの世の全ての不幸を凝縮したような体質を持った悲しき存在”にこそ、布教をしていきたい……!!
Strayをクリアした時、あなたはきっと”猫エアプ”から”変に知識だけつけたやっかいな猫エアプ”へと進化していることだろう。
そんな猫エアプだった者のStray記事でしたありがとうございました!
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最後に……こちらは麻雀をぶち壊すネココニャン。
創作だとネコのお決まりとしてこういうシーンが描かれてたりするけど、実際リアルでもこういうのってあったりするんでしょうか?!
とても気になるが私の周りにそういう体験してそうな人がいないので諦めます……。
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