映画業界 ハラスメント体験記【奴隷日記#3】
2019年秋、J太郎が遂に爆発する。そろそろ外でダベるのがしんどくなって来た季節の話。この頃、一つ上の先輩、スナフキンと私とJ太郎の三人でよく一緒にいた。スナフキンは卒業後、東映に入社する美術部の先輩で、ポンコツながら愛嬌のある人間で、「飲みに行こうよ〜」と纏わりついてくる姿が脳裏に残っている。いつも木陰から手を振っていた印象があり、私は彼をスナフキンと呼んでいた。見た目は完全にアカルイミライの浅野忠信だが。やはり黒沢清が好きなようで、美術監督の安宅紀文さんを崇拝していた。