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完全版奴隷日記

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映画業界・映画を教える高等教育機関で実際に私が経験したことを、ノンフィクションでお届けするシリーズ。
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#無賃労働

映画業界 ハラスメント体験記【奴隷日記#8】

深夜の爆走、タイムリミットは日の出までに前回の予告通り、クランクイン前日の深夜の居酒屋の話を始める前に。 その前日の夜のこを書こうと思う。私は前作『濡れたカナリヤたち』の映画祭出品の締め切りのために、大阪に戻らなければならなかった。当初は3日間だけの愛知滞在予定だったが、それが延びに延びたことが要因だ。 私「大阪戻らないといけないんですが」 アキさん「なんや」 私「カナリヤの件で」 アキさん「それやったら今から帰るか?あ、でもそれじゃこっちが動かれへんなるなぁ。夜に

映画業界 ハラスメント体験記【奴隷日記#7】

美術予算問題ハチ子たちが来て2日目のこと。私が愛知に来て、5日目のことだ。クランクイン前日であり、アパートの仕込みに監督チェックが入る日だった。前日に間に合う算段はついたとは書いたが、その算段は、あくまで7:00~22:00の労働を前提としている。やはり早朝から作業は始まり、ここまで5日連続15時間労働を繰り返した我々は、かなり疲弊していた。その日の昼飯で事件は起きる。もう何度目の事件かわからない。 この日も昼飯をとばして作業を進めた我々は、空腹と疲労感一杯の中、15:30

映画業界 ハラスメント体験記【奴隷日記#6】

モラハラ・アルハラ・暴力暴言は湯水のように私たちが愛知の現場に入って2日目の終わりのお話。1日目に続いて、我々は居酒屋”世界の山ちゃん”に行かされることになる。確かに無理矢理連れて行かれるのは、至極面倒だったが、お酒もアテもたらふく食わせてくれるので、まぁいいかと思っていた。しかし、いつもの気前のいいアキさんは、そこにはいなかった。 この日J太郎は、美術助手に就いていたナガサワさんというおじさんと1日の大半を過ごしていた。アキさんとは違う美術の人間と初めて絡んだからか、アキ

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