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サジオモダカの花が咲きました!@湿地帯ビオトープ

筆者宅の庭に作った #湿地帯ビオトープ 。池と陸地をなだらかな坂がまたぐこの箱庭のような環境には、家のそばに棲む小さな野生生物たちが勝手にやって来て、気に入ると暮らし始めます。

7月いっぱいでずいぶんと草が伸びました!

とはいえ、家具のない家に人が住めないのと同じで、自分の生活に必要なものが備わっていないと、生きものたちは #湿地帯ビオトープ をすみかとして選んでくれません。そこでこの夏は、水生植物サジオモダカをさがし、この湿地帯ビオトープに導入するというちょっとした冒険をしました。このお話とはじっくり向き合いたいので後日まとめてnoteに載せることにさせていただき、この記事では、紆余曲折あって導入に成功したサジオモダカが花をつけた話をご紹介します☺

サジオモダカ(wikipediaより)。

水生植物サジオモダカは、日本で広く見られる水生植物オモダカのなかまで、葉っぱが楕円形でさじ(スプーン)に見えることからサジオモダカという名前がついた、と言われています。

自宅の湿地帯ビオトープに導入されたサジオモダカ。折れた茎が痛ましい。。

7月に採集できたサジオモダカの株はちょうど花が咲く直前ころだったのですが、湿地帯ビオトープに移植するときに株が揺れ、多くの葉や花の茎が折れてしまいました。。サジオモダカにとっては、いざ花をつけんというこの時期に激しく左右に揺れる移動が生じるなんて自然ではありえないできことなので、そこまで茎が強くないのです。折れた花の茎も残しておき、一応咲くのを待ったのですがうまくいかず、そのまま花の茎は枯れてしまいました。ところがです。

にょき。

ここからが植物の強いところ。移植したサジオモダカは、1週間ほどすると株に残っていた栄養を頼りに新しい葉と花をつけ始めたのです!サジオモダカの開花期は7~9月。この記事を書いている8月は開花期のど真ん中。採集に傷ついていしまった根を修復しつつも、花をつけて種子を作り、世代をつなぐには良い季節だったので花をつけた、ということなのでしょう。

そして今朝、花の咲き始めに立ち会えました。

咲き始めたサジオモダカの花。まだ直径5mm程度しかありません。
やさしいピンク色で、和菓子のようです。


一日で枯れてしまう花で、かつ日中しか咲かないので、普段わたしが働いている時間には見られない光景です。今日が日曜日で良かった。

先ほどの写真が午前9時頃でこちらが11時ごろ。だいぶ開いてきた!
まるで花びらが3枚のソメイヨシノのようです。とにかくかわいい!

このごろ、湿地帯ビオトープの周りをハナアブやシロチョウのなかまがしきりに飛んでいるので、きっとサジオモダカの花粉も運んでくれるはず。受粉がうまくいって、種子ができるといいなぁ。

#湿地帯ビオトープ についての記事はこれからもどんどん追加していきます。もしよければフォローしてあげてください☺

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