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「もう反論する気もないんよ」「冗談じゃねえって」2歳児救出で“時の人”となった尾畠さんが抱えていた知られざる“苦悩”


https://bunshun.jp/articles/-/48106        

タレントになってしまった尾畠さん

尾畠さんはスーパーボランティアとして時の人になった、災害でも日常でも当たり前を実践して形にしていた方だ。そんな尾畠さんに3年間寄り添ったライターの記事を見た。

コロナ禍でオンラインでの交流が増えて、普通の人がSNSを通じて交流し、自分に無いものを見つけ、パソコンの画面を通して『顔』や『生き方』がゆるやかに全国に浸透してゆく。尾畠さんの身におきたことは、突然に全国に『顔』と『生き様』が伝わりタレントになってしまったことだと思う。

尾畠さんの生き方

尾畠さんの生き方は、「その人に合った態度や言葉で、出会った人がよりよく生きていけるよう、いつも心を砕いている…」と、相手を知ることから始まる壮大な繋がりが始まりだったはずなのに、ある日からはからずもタレントになってしまい、私は知らないが相手は自分を知っている関係に置かれてしまった。

これは素人には辛い。相手はファンではない、スーパーボランティアの尾畠さんの生き方に共感して、自分が出来ない事をやってくれている人に感謝したい、そう思う人も中にはいるだろう、しかし、特別な生き方にただ興味があるだけの人もいれば、有名人にスマホのカメラを無自覚で向ける人もいる。これらの行動は間違いなく尾畠さんの何かを感じたからであり、自分が共感者であることを伝えたい訳ではない。

そこに尾畠さんの苦悩があるのだと思う。

相手に寄り添うことから始める

相手に寄り添うことから始める、簡単なようで日々意識していないと出来ないこと、人と人が対面してこそ出来る、話すから共感も感動も痛みも反論も修正も訂正もその場でできていたのに、自分が知らない場所で人に影響を与えると言うことで、暗闇でその反動を受ける立ち位置に置かれ、四方から知らない人の感情を受けなくてはいけない痛みに耐える叫び声に聞こえた。

コラムの筆者は言う「人は一人で生きているわけではない。目には見えなくても、たくさんの「赤の他人」に支えられている。いざ自分が災害に遭えば、多くの人の助けが必要となるだろう。」「今の日本に必要なものは、他者への想像力とほんの少しの優しさではないか。それこそが、人が生きていく上での希望になるのだと…」

パンドラの箱

私たちパンドラの箱を開けてしまっている。
明日は我が身かもしれない、でも生きる希望はある、未来の希望が今を変えてくれると信じたい。
このコラムを読んで私はそう感じた。

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