渇き始めた身体。

毎日を消耗するとき、体験は希薄に感じ、求めて止まなくなる。

見る、触れる、肌で感じる。聞く、食べる、味わう、香りを楽しむ。

それらは少しずつ磨り減り、強烈な欲求不満に陥る。
身体は叫ぶ。

飽き性は希死念慮を思い出すよう虚無感を与えていくが、渇いている状態と感情を抱えること自体は苦痛だ。

風に触れるのはカンタンであり、好ましい。
何時もランダム性があり、それは延命治療のような、本能的選択なのかもしれない。

未だ体験を求めている。
より辛くなる前に潤えば良いが。



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